“薄口政治評論家”と呼ばれ、バラエティー番組などで活躍中の杉村太蔵前衆議院議員(32才)が、女性セブン「家族事故調査委員会」委員長に就任。読者の家族に関する悩み相談に答える。
【質問】
就職活動をしている大学4年生の息子がIT関係の会社しかいきたくないといって、それ以外の会社の試験は受けていません。ところが、これまで30社受けてすべて落ちています。親としては、とりあえずどこの会社でもいいので就職してほしいのですが。(50才・専業主婦)
【杉村太蔵の回答】
これに関してはここにいい例があります。そう私です。いいですか? 今回は私の話をさせてください。
私は政治家を志し、20代で当選。それから先もずっと政治家でいたかった。それが5年後の2010年の参議院選挙で落選したわけですよ。このときばかりは、この先、どうしたらいいかわからなくなりました。
そんなとき、情報番組『サンデージャポン』(TBS系)に出演しないかと声をかけてもらいましてね。一度だけならと思って出たら、あれよあれよというまに毎回、呼んでもらえるようになり、気がつけば他のバラエティー番組のオファーもくるようになりました。
あのとき、政治家にこだわって、駅前で朝から晩まで街頭演説をして支持を集める方法もあったかもしれません。でも、女房、子供を食わせていくために、恥も外聞もなくバラエティーに挑戦したら、なんと政治家のときには得られなかった好評価! 家内も“パパ、いまがいちばん輝いているよ”というぐらいですから。
私は立法府からバラエティー番組に転向した男です。まったくの畑違いじゃないですか。それがありがたいことに、使っていただいている。
自分は“これしかない”と思っていても、実は他の人から見ると“あいつは別の道が向いている”と思っているもの。他人の評価に乗っかってみるというのも成功を開く道になる場合もありますよ。