国際情報

中国初の女性宇宙飛行士 Nikonのカメラ隠して地球撮る

 中国は経済の目覚ましい伸長とともに技術革新も著しい。しかし、依然大メディアの報道からは見えない部分が多いのもまた事実。中国に詳しいジャーナリスト・富坂聰氏が指摘する。

 * * *
 今年六月、中国にとって国威発揚となる重大ニュースが空と海から相次いで届けられた。

 一つが先に打ち上げた天宮一号と神舟九号の手動によるドッキング成功ニュースである。そしてもう一つは、中国がマリアナ海溝で行なっていた深海探査で、それまで最深記録を誇ってきた日本を上回り中国の「蛟龍号」が七〇〇〇メートルの深海に達したというニュースであった。

 いずれのニュースもメディアが大々的に報じたために、中国の技術革新が凄まじい勢いで起きていることを国民に印象付けたに違いない。

 なかでも天宮一号と神舟九号の有人宇宙飛行実験については、中国初の女性宇宙飛行士の誕生として既にNEWSポストセブンでも取り上げたとおりであるが、宇宙から帰還したカプセルが内蒙古に着地して以降のはしゃぎっぷりは異常なほどであった。

 女性を含む三人の宇宙飛行士たちの宇宙滞在時には、地上との交信では例によって様々なイベント的な報道が目立っていたのだが、その露出の多さのなかでも徹底して隠された一つの情報があったことは案外知られていない。一体何か?

「実は女性宇宙飛行士が持っていたものなのです。宇宙からの地球を撮影する際に手にしていたカメラなのですが、それがニコン製だったのです。テレビの映像では、そのブランドが分からないようにかなり気を使っていました」(北京のメディア関係者)

 国威発揚の使命を負った宇宙で、日本製のカメラはいかにもまずかったということか。中国も案外デリケートなのかもしれない。


関連キーワード

関連記事

トピックス

女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
漫画家・柳井嵩の母親・登美子役を演じる松嶋菜々子/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
松嶋菜々子、朝ドラ『あんぱん』の母親役に高いモチベーション 脚本は出世作『やまとなでしこ』の中園ミホ氏“闇を感じさせる役”は真骨頂
週刊ポスト
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン
現役時代とは大違いの状況に(左から元鶴竜、元白鵬/時事通信フォト)
元鶴竜、“先達の親方衆の扱いが丁寧”と協会内の評価が急上昇、一方の元白鵬は部屋閉鎖…モンゴル出身横綱、引退後の逆転劇
週刊ポスト