7月下旬のある週末。その日は終日、しとしとと霧のような雨が降り続いていた。夕方4時。顔を隠すかのように傘を低く差して男性が現われた。帽子を目深に被っていたものの、涼やかな瞳と通った鼻筋で、その正体はすぐにわかった。2010年のNHKドラマ『セカンドバージン』で鈴木京香(44)と共演した長谷川博己(35)である。慣れた雰囲気で都内の高級レジデンスの玄関をくぐっていった長谷川は、そのまま日が暮れるまで外に出てくる様子はなかった。
意外な展開だった。昨年、京香と長谷川の熱愛が報じられたことは確かにあったが、芸能関係者の間では「2人の仲はたいして深くないはず」というのが定説だったからだ。芸能リポーターは語る。
「京香さんと長谷川さんの熱愛が報じられたのは昨年10月。9歳年下の共演俳優が相手ということで話題になった。ですが、ちょうど映画版の『セカンドバージン』が公開された直後のスポーツ新聞の記事で、交際の証拠になる写真すらなかった。そのため当時から“話題作りのためのヤラセじゃないか”との噂が絶えなかったんです。それ以降も2人の逢瀬をキャッチしたメディアはないし、長谷川には別の女優との恋愛話も持ち上がっていた。本当に付き合っていたなんて……。正直、驚きです」
この後週刊ポストの取材班は、さらにショックな光景を目にする。夕方6時30分頃、京香がひとりでレジデンスの玄関から姿を現わし、タクシーに乗り込んで出かけていった。長谷川が玄関から出てきたのは、それから約2時間半後の夜9時。そして京香は30分後の9時半にまたタクシーで自宅へと戻ってきた。
どう見ても、これはたまたま恋人を家に招いたという状況ではない。京香が不在中に外出できるのだから、長谷川が合い鍵を持っているのは間違いない。つまり2人は「半同棲」状態のようなのだ。超有名女優と、新進気鋭の俳優のカップルゆえ、外で会うのを避け、2人だけの城で気兼ねなくくつろいでいるのだろう。
それからも京香の取材を続けた。すると、恋人にもはばかることのない自由な彼女の生活を窺うことができた。翌日、翌々日も京香は夜になってからタクシーや愛車のジャガーで外出し、深夜に帰宅している。
京香は時に政財界やメディアに大きな影響力を持つ団体のトップから銀座の某有名高級クラブに呼び出されることもあるが、この日は夜の盛り場に呼び出されているのか、それとも別の誰かと会食に興じているのか――それは定かではないが、自分の意志で人生を楽しむ、結婚しない四十路の美女としての姿がそこにあった。
京香、長谷川の両事務所とも、交際や同棲の有無については「ノーコメント」とした。
※週刊ポスト2012年8月10日号