石原慎太郎都知事の尖閣諸島購入計画で、日本国民の領土への関心が俄然高まっているが、尖閣諸島以外にも、日本人が足を踏み入れることができない領土は存在する。
特に竹島は、韓国の“実効支配”が続いているが、そこが日本領土である確かな証を残すため、79名の日本人が本籍を置いているのだ(2012年1月現在)。
その中のひとり、国際地政学研究所研究員の濱口和久氏はこう語る。
「このまま韓国による不法占拠が続けば、最終的に実効支配が固定化する恐れがある。竹島問題を日本全国にアピールし、領土問題に一石を投じたいと思い、8年前に本籍地を移しました」
また、同じく竹島に本籍を置く会社員の牧野講平氏も語る。
「今、海外に住んでいるからこそ日本への思いが強くなります。友人が尖閣へ本籍地を移すと聞き、私は日本領土の証明になればと思い、韓国が不法占拠を続ける竹島に移しました」
※週刊ポスト2012年8月10日号