最新アルバム『Uncontrolled』でも、オリコン3週連続1位を獲得。アジア5か国(地域)でも前作『PAST<FUTURE』に引き続き2作連続1位という、日本人女性アーティスト史上初の快挙を記録したばかり。自身初となる全国5大ドームツアー、追加公演チケットは、すべて即日完売となった。
安室奈美恵(34才)の人気は、デビュー20周年を迎えたいまも揺るぎない。いや、加速しているといっても過言ではない。
海外アーティストにもひけをとらない、歌とダンスで魅せるMCなしのライブパフォーマンス。ファンとのコミュニケーションの場は、ツイッターやブログではなく、そのライブのみ。それが安室のスタイルだ。
最新号のモード誌『Numero』で、安室はツイッターやブログをやらない理由についてこう明かした。
<自分の考えやしたいこと、していきたいことがブレてしまうし、そうなると中途半端なものしか作れなくなってしまう。ブレないほうが自分らしく作ったものを提供できる気がする>
多くの女性アーティストがツイッターを多用しているが、安室が一貫して「やらない宣言」をしているのは、20代半ばのころ、一度どん底を経験していることが関係しているという。
安室のブレイクは1995年。小室哲哉(53才)がプロデュースした『Chase the Chance』が130万枚のミリオンセラーとなったことだった。以降、小室と歩んだものの、24才のころ、再スタートを決意し、小室と離れた。当時、「安室ちゃんはもう終わったね」という人がたくさんいたという。しかしそれが逆に彼女の原動力となった。
「見てる人を納得させるような、説得力のあるパフォーマンスを見せる」
その信念にのみ向かって、ひたすらチャレンジをしてきた。そうして彼女は再び女王となったのだ。
リアルタイムで憧れのスターとやりとりができるツイッターは、いまや欠かせないツール。しかし安室にとっては、ライブが唯一の交流の場所なのだ。だからこそ彼女のステージはあんなにまぶしいのだろう。
※女性セブン2012年8月16日号