夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(50歳)がカード会社勤務の奥様(48歳)。再婚同士です。
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主人には男の子が2人いて、奥さんの方が引き取り、私の方は娘1人です。主人とは1年前に結婚したんですが、娘は当時19歳。多感な年齢ですし、3人での生活は嫌かもしれないと思い、一人暮らしを勧めてみたんです。でも、「私、新しいお父さんと仲良くできると思う」というので、同居することになりました。
全くの杞憂でしたね。すぐに「パパ、パパ」となつき、私も一安心。ただ、最近はあまりの仲の良さにムカつくことも多いんですよ。主人とは友人の紹介で知り合い、すぐに意気投合して結婚したので、デートの回数も少ないんです。それなのに主人ったら、会社の帰りに娘と待ち合わせて食事をし、一緒に帰ってきたりするんです。
この前なんか「パパ、背中流そうか?」と風呂場に入っていこうとするので、「やり過ぎよ!」と注意したら、「ヤキモチを焼くなんて変よ!」とやり返されてしまいました。
「パパなんか放っといて早く恋人を作りなさい」といった時は、「私、彼氏は作らない! だって、ママにもしものことがあったら、誰がパパの面倒をみるの?」ですって。主人はというと、「義理の娘との再々婚もあるかも」とニヤけた表情。絶対に先になんか死なないわよ! 健康食品をたくさん摂取して、喪主としてアナタを見送ってやるから!
※週刊ポスト2012年8月10日号