実践本が大ヒット、健康番組などでも取り上げられるほど話題のラジオ体操。女優の秋野暢子も毎日続けて、その効果を実感しているそう。身長170cmにして体重52kgをキープする彼女とともに、大人の女性が知っておきたい実践ポイントを学びます!
84年もの歴史があるラジオ体操は、全身をくまなく動かして健康増進に役立つよう、専門家が練りに練って作りあげたもの。実は普段の生活であまり使わない背中側の筋肉を動かすことに重点が置かれている。
「よく背中から年をとるといいますが、たとえば年齢を重ねると僧帽筋という首の後ろの筋肉が弛み、あごが出てきて、それで姿勢が悪く老けた印象になります。ですから、若々しい姿勢を保つためにも、背面の筋肉を鍛えられるラジオ体操はおすすめです」
こう話すのはNPO法人全国ラジオ体操連盟副理事長の青山敏彦さん(75才)。ほとんどの人が小学校で教わり、体が覚えているから、始めようと思えば、すぐ始められ、しかも短時間でできるというのが、ラジオ体操の優れた点。
とはいえ、ひとつひとつの動きを正確に行うのは意外と難しいと、秋野は語る。
「正しく行うことは効果を得るのにとても重要です。正しい動作を心がけながら、使う筋肉を意識して、毎日続けていけば、きっと効果を実感できるはず」(秋野・以下「」内同)
昔からスレンダーな印象の秋野だが、20代初めには無理なダイエットを行い、十二指腸と胆のうの機能障害を起こしたことも。36才での産後には21kgの激太りからの減量に成功。そんな経験から得たトレーニング方法で体をつくることで、この15年まったくリバウンドしていないという。そんな彼女がラジオ体操と出合ったのは1年前。
「スポーツトレーナーにすすめられ、やってみたら汗がダラダラ! 短時間でこれはすごいと実感しました」
老けて見せないためには、背筋がしゃんとしていることだという。
「ラジオ体操では正しい姿勢をつくることからスタートして、体幹を鍛え、驚いたことに加齢で下がったりたるんだりしがちな部分をピンポイントで鍛えられる要素がすべてはいっているんですよね」
3分ちょっとで効率的に体をシェイプできる運動だから、家事の合間でもすぐできる。
「“運動するぞ”って頑張りすぎると続かないもの。だから、毎日続けられるラジオ体操は、アラフォー、アラフィフ女性の若く見えるボディーづくりにもってこいだと思います」
※女性セブン2012年8月16日号