日本人選手の活躍によりテレビから目が離せないロンドン五輪。深夜の中継を見て、睡眠不足で仕事に行く人も多いのでは? そうなると困るのが仕事中に急に襲ってくる眠気だ。手軽に解消する方法はないのだろうか。快眠セラピストの三橋美穂さんに聞いた。
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まず効果的なのが、目の運動だという。
「眼球をキョロキョロ動かすと脳に刺激がいくので、眠気がなくなりやすいです。ぐるりと円を描くように眼球を3、4回まわしてみてください」(三橋さん・以下同)
耳を引っ張る方法もある。三橋さんが講演などで眠りに誘うエクササイズの後、眠りから覚めさせるために行っている方法を教えてくれた。
「左右の耳を同時に行います。耳の上のほうを親指と人差し指でつまんで上にグーッと引っ張ってから、指をピッと離します。次に、耳のふちの真ん中をつまんで横に引っ張って、離す。最後に、耳たぶを持って下に引っ張ってから離します。耳にはツボが集中しているので、耳を刺激をすることによって血流がよくなって、目が覚めやすくなります」
ほかには、アロマを使うことでも眠気がスッキリするそうだ。
「ローズマリーやペパーミント、レモンなどの香りがよく効きます。アロマオイルをティッシュに垂らして嗅いだり、マスクにふくませておくのもいいですし、携帯用のスプレーで持ち歩けば、いつでも使えます。本能の脳”と呼ばれている大脳辺縁系に働きかけるのが香りの特徴なので、香りを嗅いだだけでも眠気の解消はできるんです」
いずれも職場や自宅で簡単にできる方法ばかり。さっそく試してみてはいかが?