薄口評論家と評判のバカダンナ・杉村太蔵前衆議院議員(32才)が、本誌「家族事故調査委員会」委員長に就任。けっこう真剣に答えます。
【質問】
10才の息子の友達の家庭は玄米菜食主義。それを知らず、市販のスナック菓子をおやつに出したら、相手の親から烈火のごとく怒られてしまいました。息子たちは気が合うようなので、母親同士ぎくしゃくしたくないのですが、どうつきあっていけばいいでしょうか。(42才・パート)
【杉村太蔵の回答】
これはとにかく平謝りするしかないですね。あなたは悪くない、それはわかりますよ。でもね、こういう親に立ち向かってもいいことなんてひとつもない。今回は、折れることが必要だと思います。
政治の世界でも同じことがいえます。例えばですよ。選挙で新人候補がオレンジ色のポスターを作ったとします。でも、同じ選挙区の現職が長年、同じようなオレンジ色をイメージカラーとして使っていたら、「なんで、うちと同じ色を使うんだ」って新人候補にクレームがつくんですよ。そんなときにたてついても無駄。「すみません」と謝って色を変えれば、相手の攻撃は選挙戦でも弱まるものなんです。
人徳のある人は譲る精神があります。選挙演説でも東京・新宿の小田急百貨店前は大人気で、場所どりも争奪戦。多くの人が注目する場所だから候補者は1分でも長く演説したいわけですよ。でも、良識ある候補者は政党が違っていても次に演説する人のために少し早めに話を切り上げる。不思議なもので、そういう人は当選していますよ。
息子さんとお友達が仲がいいのなら、無駄な敵は作らないこと。ここであなたがたてつくとかえって、息子さん同士の関係が悪化します。いまの政治を見ても、やたらケンカを売って敵ばっかり作ってしまう政治家は国民からも、支持されていないでしょう。
ここは大人の対応で、「ごめんなさい」というしかありません。むしろ、相手の親御さんに「玄米菜食のレシピ教えてください」って歩み寄ればいいんです。
玄米菜食主義は決して悪いことではありません。子供の健康を考えれば、むしろ積極的に取り入れてもいい。相手の親御さんだって悪い気はしないでしょうし、むしろ「あら、私のことを理解してくれているわ」と喜んでくれるはず。
別のママ友に話をするときも「あそこのママは玄米菜食主義でやっかい」なんていわず「体にいいものを食生活に取り入れている立派な家庭なのよ」とほめたたえましょう。折れるところは折れて、譲るところは譲る。それは人間関係にとても大切なことだと思います。
※女性セブン2012年8月9日号