ビートたけし、櫻井よしこ、勝谷誠彦など錚々たる論客が寄稿する『メルマガNEWSポストセブン』では、現在服役中のホリエモンこと堀江貴文氏の連載も収録。担当編集S氏が明かす獄中近況記は、堀江氏の意外な一面がわかると評判だ。8月3日配信の26号から、その一部を紹介しよう。
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こんにちは。『堀江貴文のブログでは言えない話』担当の編集Sです。長野刑務所での堀江の近況をお伝えしますね。
このメルマガが発行される金曜日といえば、首相官邸前での反原発デモが恒例となっていますよね。7月16日には代々木公園で「さようなら原発10万人集会」が開かれ、17万人もの人が集まったそうですが、堀江はこの時の坂本龍一氏の「たかが電気のために命が危険にさらされなければいけないのか」という発言に大変違和感を覚えているとのことです。
「されど電気」──これが堀江の論でして、「原発製の電気がどれほどの命を救っているか、考えたことがあるのだろうか?」という逆の考えを示しています。そもそもデモの参加者の多くは「微量の放射能を恐れる感覚」を持っていて、それは「書籍『逆説の日本史』で井沢元彦氏が指摘する、日本人の“ケガレ思想”そのものだ」と感じているようなのです。
つまり、理屈ではなく、ただ「嫌」なのだろう、と。「それ(原発や放射能)に関わるものは差別され、ゼロにしなければ気が済まない」のがデモに参加する日本人の本質なのではないかと、分析しております。
一方で、「日本には放置されたままの放射性廃棄物、処理するための巨大な負債、対策を行なう二流の技術者だけが残るだけでなく、電力会社の多くは債務超過(原発の資産価値がゼロになるので)となる」と指摘。デモに参加している人たちに対し、「それがどれだけ大変なことか、わかっているのだろうか?」
と心配しておりました。
今週の金曜日もまたデモが行なわれるのでしょうが、このデモの行き着く先はどこなのか、御大ともども気になるところです。