ロンドン五輪予選リーグでは優勝候補スペインを破り、1位通過。準々決勝ではエジプトを3対0と圧倒し、44年ぶりの準決勝進出を決めたU-23男子サッカー日本代表。予選から4試合連続無失点と抜群の守備陣を支えるのが、オーバーエイジ枠で招集されたDF吉田麻也(23)だ。
エジプト戦では、追加点となる2点目のゴールをヘディングで決め、胸を叩きながら、タカアンドトシのギャグ「オレだ! オレだ! オレだ!」のパフォーマンスを敢行した。
このゴール後のパフォーマンスは、実は公募で決定したものである。
昨年11月、吉田麻也が『月刊マヤニスタ』を連載している『週刊サッカーマガジン』(ベースボールマガジン社)で、読者からゴールパフォーマンスを募集。そこでは以下のような案が全国から寄せられていた。
●『ドラゴンボール』のかめはめ波
●楽しんごの「LOVE注入」
●芦田愛菜ちゃんのマネで、『マル・マル・モリ・モリ』を踊る
●あやまんJAPAN
●マヤ文明を築き上げた、マヤ族の長老になりきる
●結婚式のバージンロードのように、ウッチー(内田篤人)と一緒に歩く
●松尾芭蕉パフォーマンス(俳句を一句詠む)
ありがちなものから、それは無理と突っ込みたくなるものまで、多数のアイデアが寄せられたが、そのなかから、吉田が選んだのが、札幌市の女性が投稿した「オレだ! オレだ! オレだ!」。実は当初、吉田はこのギャグを知らなかったそうだが、すぐにユーチューブでチェックし、気に入ったため、採用が決定したという。
その後、6月末にタカアンドトシが進行役を務める『月刊サッカーアース』(日本テレビ)の収録で共演した際、吉田は「五輪でゴールを決めたら『オレだ! オレだ! オレだ!』をやります」と誓い、見事、男の約束を果たしたのだ。
日本サッカー界の功労者である三浦知良(45、横浜FC)がJリーグ開幕当初、ゴール後に行なっていた「カズダンス」は当時、日本中の子供がマネしていた。44年ぶりのメダルに向けひた走る吉田の、「オレだ! オレだ! オレだ!」のパフォーマンスは果たしてマネされるか?