一連の不正受給疑惑のせいで、なんだか妙なイメージが付いてしまった生活保護。親を扶養する義務について叫ばれる一方で、子供の金をあてにする親もいるとかいないとか…。神奈川県に住むパート勤務の女性・Yさん(51才)は、母親から生活費をせがまれたのだという。Yさんが、体験談を語る。
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先日、私の母親が、生活費の仕送りを求めてきたんです。これまでは、夫婦ふたり分の年金があったので優雅に暮らせていたようですが、「父が亡くなって年金が減って、暮らしていけなくなったの。助けて」とのこと。
父の退職金もあったはずなのに、貯金もせずに使い果たしてしまったようなんです。父が定年してから、第二の人生を謳歌するとかいって、海外旅行に行ったり、派手な生活をしたツケがまわってきたんですよね。しかも、「払ってくれないなら、流行の生活保護をもらうしかないわよね」なんていう始末…。
じつは数年前、私も両親にお金を貸してほしいと頼んだことがあるんです。子供たちの教育費がピークのときに、リーマンショックの影響で主人のボーナスがゼロに…。家のローンの返済に本当に困ってしまったんです。私もパートに出始めたので、「3か月で必ず返すから、少しでいいから貸してほしい」と懇願したのに、うちの母は無視。1円も貸してくれなかったのに、いまさらよく私たちにそんなことがいえるもんだと、怒り爆発!!
お金がないときは主人も苦労していたのに、母に憤る私に主人のほうから、「少しなら大丈夫だろ」っていってくれたんです。彼の心の広さに、改めて驚かされたと同時に、感謝の気持ちでいっぱいに!
主人の両親はお金の使い方もきちんとしていて、尊敬できる人たち。親がしっかりしていると、子供もしっかりするのね…と改めて思いました。私たちの子供には、お金の使い方をきちんと教育しなきゃ、と実感しました。
※女性セブン2012年8月16日号