ロンドン五輪にて、戦後最多となる11個のメダルを獲得した競泳日本代表。その雄姿に憧れて、水泳をはじめる子供たちも多いはず。さらに、そんな子供にいいところを見せようと、水泳を教えたがる親もいるのだが…。専業主婦Aさん(37才)の夫もそんな親の1人。水泳が得意だというのだが、なんとも情けない結果に…。Aさんが、夫のトホホエピソードを披露する。
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「小学生のときはあの北島康介と同じスイミングクラブに通ってて、中学生の時は水泳部のキャプテンだったんだ」
さんざん聞かされた自慢話だけど、ダンナ(40才)のいまの風体を見たら誰も信じないって。実際、本当かどうかもアヤしい。体重なんか100kg近いし、アゴは二重どころか三重だもん。
そのダンナが息子に水泳を教えてやるといいだしたから必死で止めたのよ。それがかえってアダになったのかしら。ムキになって「まずパパが手本を見せてやるから見てろ」って。
15年ぶりに全力のクロールしたの。見たことのないトド泳ぎのダンナに私はあ然としたけど息子は「パパ、すごーい」って手をたたいてる。
と、そのとたんよ。トドがいきなり水の中に消えたと思ったら、また浮かび上がって手足をバタバタ。
「たあ、たすけてくれ~」
なんと溺れて監視員に引きあげられたのよ。監視員ひとりじゃプールから出せなくて、女性の監視員さん2人と3人がかりで。
「いたた。脚がつっちゃって…。あたたた」
普通はさ。ここまでみっともない姿を息子や私にさらしたら、どうにかしようと思うじゃない。運動をするとか体重を減らすとか。
ところがダンナは相も変わらず「オレは康介と同じスイミングクラブでさ」といいながらビールをがぶ飲みよ。バカにつける薬ってないんだなと、最近ダンナの顔を見ちゃ思ってる。
※女性セブン2012年8月23・30日号