ライフ

大昔の体操服と紅白帽を着て手本を見せるラジオ体操大好き夫

 ラジオ体操といえば、夏休みの小学生のもの、という気もするが、最近では『実はスゴイ!大人のラジオ体操』という本がベストセラーになるなど、大人の間でも人気となっている。とはいえ、度が過ぎた「ラジオ体操信仰」は困りモノ。パート勤務のKさん(50才)の夫も過剰なラジオ体操信者だという。Kさんが、夫のラジオ体操バカっぷりを暴露する。

 * * *
「ほーら、見ろ。なっ。オレがいった通りだ。ラジオ体操のよさにみんな目覚めたんだよ」

 夏の初めからダンナ(51才)は威張りっぱなしなの。病弱だった兄がラジオ体操を始めてからみるみる健康になって、高校では走り幅跳びで県大会準優勝した、というのはお決まりの話。

「オレはラジオ体操の効果を子供のころからこの目で見てきたんだ」

 結婚してから30年近く耳にタコができるほど聞かされている話だけどさ。最近は書店の前を通るたび『実はスゴイ!大人のラジオ体操』という本を手にとり大声で、「オレの思いが一冊の本になったってワケだな」ってあんたが書いたんじゃないでしょ!

 でもダンナはこの町では“体操おじさん”としてちょっとした有名人。知らない人が聞いたら本気にするって。

 7、8月は、毎朝、近所の運動公園で体操の手本を見せるのがダンナの日課。朝、5時半に起きて「起きろ~っ。早起きは三文の得だぞ」だの「ラジオ体操に行くぞ」だの大騒ぎ。

 子供も小さいころはダンナにつきあっていたけど、あるとき「パパ、ヤダ」って娘が泣いて帰ってきたの。ダンナの大昔の体操着に紅白のリバーシブルの布キャップ姿が恥ずかしいって。それでもダンナは「ふんっ。ジャージーなんて軟弱なもの着て、正しい体操ができるか」っていい張ってる。

 はあ~~~。あの人、長生きしそうだわ。

※女性セブン2012年8月23・30日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

(左から)豊昇龍、大の里、琴櫻(時事通信フォト)
綱取りの大関・大の里 難敵となるのは豊昇龍・琴櫻よりも「外国出身平幕5人衆」か
週刊ポスト
セ・リーグを代表する主砲の明暗が分かれている(左、中央・時事通信フォト)
絶好調の巨人・岡本&阪神・サトテルと二軍落ちのヤクルト村上宗隆 何が明暗を分けたのか
週刊ポスト
過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(写真は2019年)
《広末涼子逮捕のウラで…》元夫キャンドル氏が指摘した“プレッシャーで心が豹変” ファンクラブ会員の伸びは鈍化、“バトン”受け継いだ鳥羽氏は沈黙貫く
NEWSポストセブン
過去に共演経験のある俳優・國村隼(左/Getty Images)も今田美桜の魅力を語る(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
《生命力に溢れた人》好発進の朝ドラ『あんぱん』ヒロイン今田美桜の魅力を共演者・監督が証言 なぜ誰もが“応援したい”と口を揃えるのか
週刊ポスト
大谷翔平(左)異次元の活躍を支える妻・真美子さん(時事通信フォト)
《第一子出産直前にはゆったり服で》大谷翔平の妻・真美子さんの“最強妻”伝説 料理はプロ級で優しくて誠実な“愛されキャラ”
週刊ポスト
「すき家」のCMキャラクターを長年務める石原さとみ(右/時事通信フォト)
「すき家」ネズミ混入騒動前に石原さとみ出演CMに“異変” 広報担当が明かした“削除の理由”とは 新作CM「ナポリタン牛丼」で“復活”も
NEWSポストセブン
万博で活躍する藤原紀香(時事通信フォト)
《藤原紀香、着物姿で万博お出迎え》「シーンに合わせて着こなし変える」和装のこだわり、愛之助と迎えた晴れ舞台
NEWSポストセブン
川崎
“トリプルボギー不倫”川崎春花が復帰で「頑張れ!」と声援も そのウラで下部ツアー挑戦中の「妻」に異変
NEWSポストセブン
最後まで復活を信じていた
《海外メディアでも物議》八代亜紀さん“プライベート写真”付きCD発売がファンの多いブラジルで報道…レコード会社社長は「もう取材は受けられない」
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《“イケメン俳優が集まるバー”目撃談》田中圭と永野芽郁が酒席で見せた“2人の信頼関係”「酔った2人がじゃれ合いながらバーの玄関を開けて」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! ゴールデンウィーク大増ページ合併号
「週刊ポスト」本日発売! ゴールデンウィーク大増ページ合併号
NEWSポストセブン