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死亡したパンダの赤ちゃん 学術的資料として冷凍保存になる

 7月5日に上野動物園で誕生したパンダの赤ちゃんは、生後6日目にして肺炎のため死亡した。上野動物園では初の自然交配による誕生で、地元も盛り上がっていたが、それもわずか7日のことで、全国からは悲しみの声が。

 死を惜しまれるパンダの赤ちゃん。お墓などはあるのだろうか? ちなみに、大人のパンダの場合、死後ははく製として東京の国立科学博物館や多摩動物公園に保存されているのだが…。

「赤ちゃんの死骸は、いまは園内にある動物病院に冷凍保存されています」

 そう答えてくれたのは、同動物園教育普及課長・錦織一臣さん。

「ジャイアントパンダは全世界でも1600頭ほどしか生息していない希少動物です。死んでしまった赤ちゃんも貴重な学術的資料になりますので、大切に保存されているのです」

 なお、1985年に生後43時間で死亡したチュチュは、園内の動物病院にホルマリン漬けで保存されている。今回の赤ちゃんはなぜ保存方法が違うのだろうか?

「ホルマリンのような保存液につけるとDNAや組織が破損してしまう恐れがあるんですよ。将来的な研究を見据えると、そうした恐れのない冷凍保存がいちばんいいんです」(前出・錦織さん)

※女性セブン2012年8月23・30日号

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