最近の研究では、血液型と性格や身体の傾向の関係性について解明がされつつあるという。ならば、酒と血液型はどんな関係があるのか?
「A型は几帳面で人との協調を大切にするが、その反面には激しさが潜んでいて、だからこそストレスをためやすい」――亜細亜大学国際関係学部教授で『血液型人間学―運命との対話』などの著書のある前川輝光氏は、血液型による違いはあくまでも傾向で、全ての人に厳格に当てはまるわけではない、と前置きした上で次のように語る。
「ストレスの捌け口として、最もお酒にいきやすいのがA型です。対人関係で一番神経を使っているので、どこかで息抜きをしないと身が持たないのです。あまり量は飲めなくても、無礼講でいられる場所を求めたりしますが、一人酒派も多いです」
お酒の強さでいえば一番がA型で、最も弱いのはB型だというのは、鍼治療士としての経験から血液型別の性格・体質を独自に体系化、『血液型事典』の著書もある小萩喜一氏。
「A型は酒への免疫が一番強いので、お酒を上手に飲む人は長生きします。B型は酒に対する免疫がないので、B型でお酒好きの人は体がボロボロになってしまいます」
O型もお酒好きだが、お酒そのものを欲しがるA型とは違い、お酒の席、人の集まる場が好きだという。
「飲みながら背中を叩き合ったり、“お前いいヤツだな”といい合うのがO型。コンパや同窓会への出席率は見事なくらいO型が高い。“熱い”のを好み、人間味をさらけ出す人を信頼する面がありますね」(前川氏)
また、几帳面なタイプのA型はギャンブルにはハマリにくく、何事も「ほどほど」が好きなAB型も、ギャンブルに溺れて自分を見失うようなことはない。
問題はB型とO型だが、「一発大勝負をかけられるのがB型で、実際に競輪や競馬に強い」というのは小萩氏。それだけにのめりこんでしまう危険性も高い。
O型も勝負師だが、勝つ見込みがないと見るやあっさり勝負を下りる現実主義者だ。
※週刊ポスト2012年8月17・24日号