血液型と身体についての研究が近年進んでいるようだが、頭が禿げにくいのは、毛質の良いB型とAB型なのだとか。神経質な人はストレスから禿げやすいといわれるが、A型に多いのはそのタイプ。一方、O型は細かいことを気にしない性格だが、男性ホルモンの分泌量が多いといわれ、どうしても禿げやすくなる。
禿げ具合にも違いがあって、O型は頭頂部から禿げやすく、A型はおでこから禿げ上がっていく。極端な話、頭を見ればO型かA型かがわかるというわけだ。ただし、A型は人目を気にするタイプが多いため、カツラをつけている場合もある。それゆえ街を歩いていて見かける禿げ頭は、O型である可能性が高いということか。
血液型と免疫力の関係などに詳しい、東京医科歯科大学名誉教授で感染免疫学が専門の医学博士・藤田紘一郎氏はこう語る。「O型はあまり人目を気にしないので、カツラをかぶる人が少ない。だからO型の人の禿げが目立ちやすいのかもしれません」
一方、最も太りやすいのもO型だ。
「もともと狩猟民族だったO型は、獲物を追って命懸けの闘いを繰り返してきた血液型。本来は激しい運動をし、かなりのカロリーを消費する生活だったはずで、デスクワーク中心の生活をしていると、太ってしまう可能性が大きいのです。休みの日には外に出て積極的に体を動かすことをおすすめします」(藤田氏)
また、血液型によって、太りやすい食べ物も異なる。
農耕民族から発生したA型は、遊牧民のように長距離移動のために多くのエネルギーを摂取する必要がないため、穀物や野菜などを中心にしたカロリーの少ない食事が体に合っている。そのためA型の人が肉やチーズなどを食べすぎるとエネルギーが過剰になり、太ってしまいやすい。
また、B型の人はA型物質を持つ食べ物に要注意だという。
「B型の人は、ウナギや豚肉など、A型物質を持っている食べ物が体に合いません。ただし、ダイエットを考えると、豚肉やウナギを食べることで体が余分なエネルギーを使わなければならないので、ダイエット効果があるという考え方もできますね」(藤田氏)
ただし、そうした食材だけを摂るのは当然よくないのでバランスには注意。
AB型はA型とB型双方の要素を受け継いでいるため、食事面でも両方の配慮が必要。肉の食べすぎは避けたほうがよい。
※週刊ポスト2012年8月17・24日号