今年4月、小林幸子(58才)が、33年間連れ添った個人事務所の社長と専務を突然解任したことで巻き起こったお家騒動。仕事をブッキングしてきたふたりが去ったいま、小林の仕事は激減。スケジュールも、客席も、“空白”の嵐だ。
仕事の激減とともに、事務所の財務状況を圧迫しているのが、小林幸子特有の“必要経費”。
小林本人が社長を務める新事務所のスタッフは約10人。それぞれに支払う給料などの人件費、家賃、光熱費などの諸経費はもちろん、ここに、彼女の衣装の存在が重くのしかかる。
「小林さんは、着物やドレスなどステージ衣装に加え、毎年紅白で使った巨大衣装を収納するために、3つの倉庫とコンテナをひとつ借りています。その維持費が月に数百万円とバカにならないんです」(芸能プロ関係者)
これらの合計が、月に1000万円は下らないという。
以前の事務所には、地下に倉庫があったからよかったものの、お家騒動に際して事務所を移転、新たに衣装の置き場所を借りる必要も出てきた。
さらに追い打ちをかけるように、前述した数少ない地方営業のギャラまで値下がりしているという。
「8月下旬に群馬で予定されている公演のチケットの払い戻し依頼が殺到してるんです。主催者側はいまさら中止にはできないので、通常600万円の小林さんのギャラを1割以上下げてくれと事務所側に泣きついているんです」(興行関係者)
これはまだいいほうのケースで、9月に横浜で予定されていたコンサートでは「幸子なんか見たくない!」というクレームが多数寄せられ、「主催者は“歌い手を代えて別のコンサートにできないか”と真剣に考え出している始末です…」(前出・興行関係者)。
それだけではない。5月に行われた北海道・札幌と旭川の興行では、客が集まらなかったことから、ギャラでもめたすえに、各々ダンピングすることでようやく事態収拾が図られたという。
6月に発売予定だった新曲『絆坂』もレコード会社に、「こういう状況(お家騒動)なのでプロモーションができず、発売は困難」と判断され、延期になったまま。
収入が激減する状態で月1000万円の経費ばかりが重くのしかかり、お金は出ていく一方なのだ。
※女性セブン2012年8月23・30日号