ダイエットのためにジョギングする人が増えているが、地方公務員のYさん(53才)の夫(55才)もそのひとり。Yさんが、そんな夫に対する不満をぶちまける。
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いったい何回目? というのは禁句。この春からダイエットのために朝ジョギングを始めた夫だけど、今回ばかりはけっこう続いてるんだから。
「いまでこそ、170cm、90kgのおデブだけど、大学生時代はほれ、この通り。60kgしかなかったんだぞ」
なんと、そのころの写真をリビングの壁に貼っちゃった。
「この人、誰?」
来る人、来る人に聞かれてうんざりだけど、ダイエットのモチベーションをあげるのに「目からの刺激は必要」と夫にいわれたら、仕方がないでしょ。
ジョギングも最初は2kmだった距離が3km、4kmになり、そのがんばりはかなりのもの。最初の1か月で4kg減だったから「無理しないで」といいつつ応援していたの。
でも、夏になったとたん、この暑さのなかのジョギングはさすがにハードらしく、帰ってくるとものすごい汗の量。そばによると湯気が立ってるし、とにかくツーンと汗のにおい。
それは我慢するとしても、夫の体重がピタリと動かないのはどうして?
なんと、ジョギングが終わると、近くのコンビニで2リットルのコーラのペットボトルを買って、それをマンション前で毎回、立って飲み干してたことが、ご近所に目撃されて発覚。
小太りでペットボトルを持っている姿は芸人のスギちゃんに似ているらしく「ダンナさん、ワイルドですね~」っていわれちゃった。
夫にいったら「そうだろ~いまもっとも旬な男だぜ~」って、なぜかうれしそうなの。
うちの夫、死ぬまでデブかもね。
※女性セブン2012年8月23・30日号