ロンドン五輪で評価が乱高下したのは選手だけじゃない。彼らの活躍を報じる女子アナたちの明暗もクッキリ分かれた。
キー局の社員がいう。
「男性アナが実況に専念する分、女子アナに問われるのは選手たちへのインタビュー手腕とスタジオでのアドリブです。選手の多くはテレビ慣れしていない素人。それでも試合後やスタジオでいい話が引き出せるかどうかは、彼女たちの力量にかかっている」
女子アナたちにとって五輪中継は、普段の番組収録からは窺い知れない本当の実力が分かる「試練の場」だった。
そんな中、「金メダル級の活躍だ」と最大級の賛辞を受けているのがテレビ朝日の竹内由恵アナ(26)だ。
竹内アナといえばこれまでルックス先行の「アイドルアナ」という評判ばかりだった。同局の中継にスペシャルゲストとして登場した福山雅治も、竹内アナの美貌にメロメロだったと夕刊紙で報じられたほど。しかし現場で評価されたのは「取材力」のほうだった。
テレ朝のスタッフがいう。
「竹内アナは五輪が始まる前からメダルの期待が薄い競技でも積極的に取材に出かけていた。取材の蓄積は大学ノート数冊分に上るほど。特に周囲を驚かせたのは、他のメディアがほぼノーマークだったのに、ボクシングで48年ぶりに金メダルを獲った村田諒太選手への取材を五輪前に3回も行なっていたことです。
もともと竹内アナは慶応大学時代にボクシング部のマネージャーをしていて、当時東洋大学のスターだった村田選手とは面識があったようですが、“それにしてもたいしたもの”と評判になった。他に取材した水泳などの選手も軒並みメダルを獲得していて、選手からは“幸運の女神”と丁重に扱われているらしい(笑い)」
※週刊ポスト2012年8月31日号