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こんにちは、フリーライターの三浦です。盛り上がったロンドンオリンピックも閉幕してしまいましたね。個人的に印象に残っているのが、男子陸上100mと200mで金メダルをとったボルト選手です。速すぎます!
陸上の短距離競技といえば、スタート時にピストルを鳴らすのが定番ですが、実はロンドンオリンピックでは、スターターピストルは使われていないんです。今は、ランナーの後ろに置かれたスピーカーから発砲音を鳴らしているんですね。
なんでピストルが使われなくなったのか。それは、「ピストルから一番遠いランナーのスタートが遅いから」という理由なんだそうです。ピストルと合わせて、スピーカーからの発砲音を流していたにもかかわらず、です。
どうやらランナーは、スピーカーの発砲音よりもピストルの音により反応してしまうよう。
—-以下引用—-
オメガのピーター・ハーツラー(Peter Hurzeler)さんはシドニー五輪でマイケル・ジョンソンと話して、そうか、スピーカー置いてもダメなんだ、やっぱり遠くの選手に音が届くまでには時差が出ちゃうんだ…って気づいた、と米紙ザ・アトランティックに話してます。
「ジョンソンの反応時間は1000分の440秒でした。選手は通常、1000分の130秒から1000分の140秒の間にスタートするので…彼に『なんであんなにスタートのタイミングが悪かったの?』って訊いてみたんですよ」(ハーツラーさん)
で、よくよく調べてみたらジョンソンはそのとき9番レーンで、発砲音が届くのが遅すぎた、ということだったんですね~はい~。
—-引用終わり—-
短距離走は、0.001秒が勝負の世界。普通の人にはわからない微妙なタイムラグが勝敗に影響するとあって、今では消音ピストルが使われているようです。
※参考ページ
五輪陸上でピストルが使われなくなった本当の理由