お笑いコンビ・ピースの綾部祐二(34)が、“若貴兄弟の母”として知られる藤田紀子さん(64)との交際を、8月17日売りの週刊ポストで明らかにしている。どうして綾部はこの「秘め事」を我々に打ち明ける気になったのか。それを説明するには、週刊ポストの取材の経緯を詳らかにする必要があるだろう。
きっかけは、若手芸人の間で話題になっていたある情報だった。実は今年の春頃から、綾部は芸人仲間にこんな話を漏らしていたのである。綾部と親しい芸人がいう。
「綾部のヤツ、藤田紀子さんの自宅に行って何度か関係を持ったっていうんです。どうせホラ話だろうと最初は思っていたんですが、嘘にしては話のディテールが詳しすぎる。“部屋に若貴の写真が飾って、その前でエッチするのは興奮した”とか、“夜中に会いたいって電話があった”とか、“元おかみさんだけあって手料理はすごく旨い”とか……。これは本当だと確信しました」
しかし、にわかには信じがたい話だ。2人の年の差は実に30。紀子さんは還暦を過ぎ、2人の息子はすでに40歳を超えている。加藤茶の48歳年の差婚をはじめ、数多くの「年の差カップル」が生まれてきたが、それはあくまでも「男性が年上の場合」がほとんど。
女性のほうが30歳も高齢というカップルは非常に少ない。年の差婚として思いつくのはたとえば小柳ルミ子・大澄賢也(2000年に離婚)カップルだが、それでも13歳差である。母と子よりも年が離れた2人が、実際に付き合っているということなどあり得るのか。
情報元は綾部と親しい芸人仲間だが、芸人の飲み会というのはテレビの本番よりもウケなければならない“厳しい現場”とも聞く。この話も、酒の席を盛り上げる“ネタ”と考えるほうが自然だ。正直に告白すれば、半信半疑、いや、ダメモトくらいの気持ちで我々は取材を開始した。
まずは「密会の現場」と目されている、紀子さんの自宅を張ってみた。紀子さんは、都内の超高級住宅地にある豪華レジデンスに居を構えている。入戸数は約20戸と少ないながらも、あけすけトークで大人気の40代女性アナなど、大物有名人が多く住むことで知られている。非常に取材難易度の高いスポットといえる。
取材を続けること数日。8月某日の夜10時頃、マンションのインターフォンを鳴らす若い男が現われた。軽くウェーブがかかった黒髪に黒縁メガネ、165センチ前後の身長、流行の7分丈パンツ。暗がりの中での確認は困難を極めたが、その男の特徴はターゲットとまったく一致していた。
「え? この話マジだったの? でも……間違いない、本人だ!」
――情報通り、紀子さんの自宅に綾部が現われたのである。
※週刊ポスト2012年8月31日号