キムチチゲやスンドゥブなど、日本でもすっかり定着した韓国の鍋料理「チゲ」。ピリッとした鍋は、寒い冬だけじゃなく夏バテしてしまう今の時期にもぴったり。最近はチゲに限らず市販の鍋スープが増え本格的な鍋が手軽にできるので、まだまだ暑い日が続き、長時間の煮炊きが大変なこの季節にも活用したいアイテムになっている。
そんな中、日本で最初に「キムチ鍋の素」を発売したエバラ食品が、8月22日に家庭で手軽に韓国の味が楽しめる「韓国チゲの素」シリーズ、『韓国チゲの素 ソルロンタン風』『韓国チゲの素 スンドゥブチゲ風』『韓国チゲの素 タッケジャン風』の3アイテムを発売した。300gで2人用の少量スープパウチなので、1人ごはんや夜食にもちょうどいいサイズ。
韓国通のフードスタイリスト・鈴木葉子さんに、「韓国チゲの素」シリーズを使ってより本格的なチゲを作るコツや、手軽に楽しむ方法を聞いた。
【ソルロンタン風】
牛のうま味にショウガが隠し味の辛くないスープ
「ソルロンタンといえば、大根のキムチ、カクテキを組み合わせるのが定番です。大根との相性が良いので、鍋で楽しむなら大根がオススメ。時間がない時には小さく・薄く切れば短時間で火が通りますし、さらに時短をするなら生の大根ではなく、仕上げのタイミングでカクテキを入れるのでもOKです。大根の葉っぱも刻んで入れると彩り的にも◎、葉っぱがついてなければ、小松菜も合うと思います。
スープを鍋で温めたところにうどんを入れ、ネギやカクテキで食べるのもいいですが、1人分のランチや夜食などに、今の季節ならうどんじゃなくて、そうめんを茹でずにそのまま入れて“にゅうめん”にする、ラクチン時短メニューもいいですよ」
【スンドゥブチゲ風】
魚貝のうま味と辛みが楽しめる定番の豆腐チゲスープ
「コンビニで売っているような少量のお豆腐やカップ入りキムチなど、手に入りやすい食材でも簡単に美味しくできるのが、いいですよね。変わった具材としては、ソーセージやスパムも合いますよ。
本格具合を高めるなら、豆腐もおぼろ豆腐を使いたいですね。白菜キムチはもちろん、本場では『韓国かぼちゃ』が具の定番なのですが日本では手に入りにくいので、代わりにズッキーニを入れます。魚貝のうま味がしっかりしたスープですが、アサリを入れるとワンランクアップ。彩りと栄養に、ニラもオススメです」
【タッケジャン風】
鶏のうま味にコチュジャン・ショウガなどを加えたピリ辛スープ
「日本では牛肉を使った『ユッケジャン』の方に馴染みがありますが、牛肉ではなく鶏肉(タッ)で作るのが『タッケジャン』です。韓国で鶏肉と相性が良いとされているのは、ジャガイモ。ジャガイモを使った鍋では豚の背骨肉が定番の『カムジャタン』がありますが、このスープを使った鶏肉の『カムジャタン』はオススメ。またタケノコや山菜の水煮も鍋の具として合うと思います。
小さいお子さんがいたり辛いものが苦手な場合は、トマトのざく切りを入れるとマイルドになりますし、意外な楽しみ方としてはパスタを入れた“韓国風スープスパ”もありですね」