この夏に行った健康診断で、4人そろって「異常なし」だった蟹江ぎんさん(享年108才)の娘4姉妹。連日の猛暑も苦にせず、プロ野球の始球式やテレビ出演、トークショーなどに飛び回る毎日だ。
それにしても、この夏の暑さは半端じゃない。各地で猛暑が続き、消防庁のまとめによると、7月の熱中症による救急搬送者数は、昨年を3000人上回り、過去最多の2万1000人を超えた。このうち約半数が65才以上の高齢者で、死者は全体で37人にのぼった。
だが、平均年齢93才の4姉妹は、熱中症で救急車のお世話になることもない。食欲も旺盛だという。
百合子さん(四女・91才):「ごはんはね、3食ともお茶碗に一杯、大盛りにしてきっちり食べるよ」
美根代さん(五女・89才):「水分の補給もきっちりやっとるがね。みんなで集まるときは、緑茶をガブガブ飲んどるし、ひとりのときも冷蔵庫で冷やしたミネラルウオーターをこまめに飲む。あと、夏場は、汗かいた分の塩分も摂らんといかんから、おかずの味付けを辛くしてる」
誰もが寝苦しい熱帯夜に閉口しているが、驚くことに姉妹たちはクーラーをつけないという。寝るときは扇風機を「弱」の首振りにして離れたところに置く。そして、タイマーで2時間後に切れるようセットして眠りにつく。
年子さん(長女・98才):「そしたら、こないだな、ブーンと蚊が飛んできて腕に止まっただが。そいで刺そうとするけど、この年だで皮膚が硬くなって、おまけに中身の肉がない。そいだで、プスッと刺さらんのよ。じぃーっと見てたら、蚊のほうがな、もう往生しとる。それで、“こりゃあ、駄目だぁ”って諦めてな、どっかへ飛んでいってしもうた(笑い)」
※女性セブン2012年9月6日号