オーストラリアから東に約2000km。南太平洋上に浮かぶ83の島々から構成されるバヌアツ共和国は日本人にとってなじみ深いとはいいがたいが、なぜか同国の親善大使に元フジテレビの女子アナが任命されていた。
“華麗なる転身”を果たしたのは相川梨絵さん(35)。2000年に共同テレビに入社後、フジテレビアナウンス室に出向し、『笑っていいとも』などバラエティ番組や報道番組で活躍。
2006年退社しフリーアナウンサーになり、今年3月、バヌアツで旅行関係の仕事をする日本人と結婚した。“移住婚”を報じるネットの記事で「バヌアツ」の検索数が激増したため、同国観光局から大任を託されたのだ。
民放の華といわれるフジテレビの女子アナだが、残念ながら相川さんは“アイドルアナ”ではなかった。
「共同テレビの同期入社は滝川クリステル。フジテレビ採用の同期には千野志麻がおり、人気アナの陰に埋もれていた印象が強い。
2000年代前半は女子アナのお宝本が頻繁に発売された時期でしたが、その中の定番企画『胸チラ写真集』で一番多く登場していたのが相川アナでした。胸は決して大きくなかったように思いますが、前かがみ姿勢で胸元があいても無防備だったんでしょうね」(女子アナ評論家・高島恒雄氏)
『SANKEI EXPRESS』で6月から月イチで始めた連載「バヌアツ通信」では、ハエやアリ、ヤモリとの戦いなど日常生活の苦労をつづる彼女。同期の滝クリもいまだ活躍する華やかなテレビの世界が恋しくならないのか。
バヌアツにいる相川さんに聞いてみた。
「バヌアツには骨を埋める覚悟で移住しました。でも、いつか日本に戻りたいという気持ちもあります。たまに(滝クリが)出演する番組を観ることもありますよ。同期の活躍はやっぱりうれしいですね。今のところ、日本でのキャスター業復帰は考えていません。でも日本の番組でバヌアツを紹介する企画があればぜひやりたいです」
※週刊ポスト2012年9月7日号