ロンドンオリンピックで見事銅メダルを獲得した女子バレーの眞鍋政義監督は、タブレットを腕にはめて愛用していたが、昨今は、スマホやタブレットを使いこなす「デジタルキッズ」が増えているらしい。
子育て情報を発信している「ママこえ」を運営するマーケティング会社マインドシェアによると、「スマートフォン・タブレット端末に触れている0才~6才の幼児」は40.4%、そのうち「1才までにデビューした子」が44.7%と約半数、また「スマホ・タブレットが子育てに役に立つ」と感じている母親が84.0%という結果に。
いつ、どのタイミングで子供にスマホやタブレットを触らせるべきか? 悩む保護者は多いと思うが、子供はいつでも準備万端なのかもしれない。
「0才児の時に、赤ちゃん向けアプリを見せたら目をキラキラさせて手をのばして遊んだ。教えてもいないのに、手をスライドさせたり、再生ボタンを押すようになっていた」(2才児の母親)、「まだ会話もままならないのに、見よう見まねで、どんな操作をすればカメラアプリが出て、どこを押したら写真が撮れるかわかっていたときは驚いた」(2才児の母親)と、子供の順応性は非常に高い。
また「子育てに役に立つアプリ」として「うたや音楽アプリ」「学習アプリ」などが上位にランクインしている傾向から、デジタルキッズ向けに知育アプリも続々登場している。
たとえば0~6才児くらいを対象にしている「タッチ!うごくうたえほん+」(エクシング)は、『むすんでひらいて』や『おにのパンツ』など子供の歌約60曲の中から選んでダウンロードできる。「うた」メニューを選ぶと、歌が流れ、画面にタッチすると「ガオー」といった音が出たり、仕掛けが動いたりする。
「手あそび動画」メニューでは、18代目うたのおねえさんで歌手・つのだりょうこさんの手遊びお遊戯の動画が見られるようになっていて、子供がひとりでも遊べるようになっている。
母親たちの意見を取り入れて制作したことも功を奏して、「触ったら、動いたり、音が出ることが、やはり一番楽しいようです」(4才児の母親)、「手遊び映像では真剣に見入って一緒に手遊びをやってました」(1才児の母親)と好評だ。フリーと有料のコンテンツがあり、女児に人気の「プリキュア」も期間限定で楽しめる。
ほかにも「ピアノアプリの鍵盤の色が(白黒)分かるようで、器用に指をつかって弾いていた。実際のピアノの鍵盤も弾いているので同等のものと認識しているところに驚いた」(0才児の母親)と情操教育に役立つもの、「文字の書き順、書き方、読み方を教えてくれるアプリがあり、子供も興味を持ってやってくれて、私も見守るだけでよかった。幼稚園でも文字の読み書きが一番早かったみたいです」(4才児の母親)と文字学習に役立つものなど、さまざまなアプリがあるので子供の興味や適性を知る上でも役立つ。
そしてスマホ・タブレットのアプリで遊ぶことを喜んでいるのは、子供だけではない。
「以前は、乗車中に子供がぐずったりするのが気まずく、私自身が外出することが恐かった時期があった。今はぐずり始めても、特定のアプリや動画を見せるとおとなしくなるので、電車やバスに乗る事に対しての恐怖感がなくなった」(1才児の母親)や、「多くのおもちゃや絵本を持ち歩くのではなく、スマホ1つで外出時のおもちゃが済むので便利」といった意見もあり、外出時のおもちゃがわりに利用したり、アプリで子どもと一緒に遊んだりしている母親の支持も。今後も子育てでのスマホ・タブレット活用の幅は広がりそうだ。