今シーズンは開幕投手を務めるも、その後まったく勝てずに二軍に落とされた日ハム・斎藤佑樹が苦しんでいる。二軍戦でも6回5失点(4日)、6回3失点(11日)、5回6失点(20日)と炎上を続け、かなりの危機的状況なのだ。しかし、本人からは強気な発言が目立つという。日本ハム担当記者の話。
「二軍に落ちた後も、“(自分は)二軍にいるべきではない”とか、“二軍球場は暑くてイヤだ。一軍がいい”などといっていた。自分を奮い立たせようとしているのか、何か勘違いしているのか……」
ある球界OBは手厳しい。
「開幕投手になったのは栗山監督が人気取りのためにゴリ押ししただけであって、実力不足は明白。オールスターで1位出場になったのも人気先行だからで、それは他の選手たちも感じているから、ベンチであんな状態だったんだろう」
確かに斎藤はオールスターのベンチで孤立。他の一流選手は斎藤が眼中にないといわんばかりに、誰も話しかけずポツンと座る寂しい姿が見られた。これは二軍でも同じだという。
「斎藤に話しかけるのは、早大の後輩でソフトボール出身のルーキー・大嶋匠くらい。昔は取り巻きの記者やファンが多かったので目立たなかったが、今や孤立が目立つ。それに一軍は、斎藤の抹消以来、憑き物が落ちたように勝っていますからね」(前出の記者)
日本ハムは8月に再浮上。現在も首位争いを続けている。チーム内からは、「斎藤がいなくなってスッキリした」という声も上がっているという。「持っている」男の復活はなるか。
※週刊ポスト2012年9月7日号