9月2日は「宝くじの日」。9・2(く・じ)の語呂合わせで、「宝くじの日」に認定されている日なのだ。そんな記念すべき日にぜひ訪れたいのが、658年に建立された宝くじ発祥の地「箕面山瀧安寺」(大阪府箕面市)。宝くじの起源となったこのお寺を詣でて、宝くじ運をアップさせよう。
「宝くじというのは、お寺の修繕費調達を目的として富札を売り出す、『富くじ』がもとになっているんですよ。江戸時代には幕府に許可を得た全国の寺社で行われて大流行しました」
と話すのは、瀧安寺の山本昌弘さん。
今からおよそ1000年前、平安時代の歌人・藤原兼隆の歌に瀧安寺のくじのことが出てくることから、少なくともそのころにはすでに存在していたことがわかっている。
今の宝くじと違い、当せん品は「大福御守」と呼ばれるお守りで、庶民の間では「福をもたらす」お守りとして大人気だったという。家運隆昌、商売繁盛を祈り、江戸時代から今日まで、代々祀っているお店もあるというから御利益は相当なもの。
しかし明治に入り、富くじは賭博の一種と見なされて全面禁止になってしまった。その後、第2次世界大戦末期に、軍事費調達を目的として始まったのが現在の宝くじだ。
箕面山瀧安寺には、七福神の紅一点・弁財天様が祀られている。芸能の神様であると同時に、財運向上の功徳もあるので、大阪はもちろん、関東や九州など遠路はるばる宝くじ当せん祈願に訪れる人も数多い。前出・山本さんによると、
「祈願に来られたかたのなかには、『瀧安寺でお祈りしたお陰で、宝くじが当せんしました』と報告に来る人もいらっしゃいますよ。何等が当たったか…、それは伺っていませんね(笑い)」
2009年からは、毎年10月10日に、地域活性化のために当時の富くじを再現した『辨財天秋まつり・箕面富』が復興されている。
※女性セブン2012年9月13日号