「腰まわりをゆらゆらと動かすフラダンス独特の動きを続けると、ウエストにくびれができ、女性らしい体つきになるんですよ」
こう話すのは、「メリー・モナーク・フェスティバル」で、4年連続団体優勝を果たす経験を持つフラ界のカリスマダンサー、キャロル・ハルヨさんだ。キャロルさんは、現在41才。3年前に出産したが、出産前と変わらずウエスト56cm、細く美しいくびれラインをキープし続けている。
今中高年女性に根強い人気のフラダンスだが、実際に、「ウエストが細くなった」「たるんだお腹が引き締まった」という女性が多い。その理由は、骨盤まわりを“ゆらゆら”動かすことにあるという。
「フラダンスは、常に下腹部に力を入れて骨盤を立てた姿勢で踊ります。その状態で骨盤を左右に引き上げたり、腰を回したりといった動きをします。この動きが筋肉にじわーっと効くんです。とくに背骨や骨盤を支えている体の深層部の筋肉“コアマッスル”を鍛えるのに効果的なんです。
また、骨盤の底にあって子宮や膀胱などを支える筋肉“骨盤底筋”のトレーニングになり、尿もれなどの予防にもつながります」(ハルヨさん)。
「くびれを作るには、ひねり運動が有効なんです」。こう話すのは、中京大学スポーツ科学部教授・湯浅景元さん。
「ウオーキングなどの有酸素運動では、全体的にシェイプアップはできますが、美しい体を作るには向いていません。たるみの原因とされている皮下脂肪は、部分的に落ちることはありません。とくに腹筋は、かなり意識して命令を送らなければ運動しない部位なんです」(湯浅さん)
つまり、ただ漫然と体を動かしていても、腹筋は鍛えられず、美しいくびれや引き締まったボディーラインは作れないというわけだ。
「体には、ひねる動作の時に働く筋肉がたくさんあります。じつはこのひねり運動が、体を引き締めるのです。運動をしても、なかなか体が引き締まらないというかたは、ぜひ、ひねり運動を行ってみてください」(湯浅さん)
※女性セブン2012年9月13日号