「THE SUIT COMPANY」銀座数寄屋橋店 宮本可奈絵さん
8月12日に閉会式が行われ17日間の熱戦に幕をおろした「2012年ロンドンオリンピック」。日本中を熱狂の渦に巻き込んだ今大会だったが、女性選手の活躍が目立った大会ではなかっただろうか。
今大会、日本初の金メダルを獲得した「女子柔道57キロ級」の松本薫選手を始め、「2011 FIFAワールドカップ」で優勝し、今大会では銀メダルを獲得した「なでしこジャパン」こと、女子サッカー。また、7大会ぶりに日本にメダルをもたらした女子バレーボール。
他にも女性選手の活躍をあげればキリがない…。しかし、女性の活躍はスポーツだけにとどまらず、様々な企業でもチームや個人で「なでしこ」が力を発揮している。
■男子禁制!女性の本音が飛び交う会議室 ※食品系企業
女性の視点をプライベートブランド商品の開発などに生かす取り組みが広がっているコンビニ業界。その中で「デイリーヤマザキ」では、女性社員だけのチーム(メンバーは商品本部の3人と直営店事業本部など店舗運営にかかわる3人。さらに社外の食材・包装メーカーから加わる女性従業員の総勢約10人)を組織し、新ブランド「美Happy」を発足。会議は本音で話せるよう「男子禁制」。女性の意見をもとに、女性が欲しいものを女性の手でつくり、女性のお客様に喜んでいただくプロジェクト。
■業界でも注目の的!サントリー初の商品を女性が開発 ※飲料系企業
国内の酒の市場が縮小傾向にある中、著しい成長を見せている「ノンアルコール飲料」。激しい販売競争が繰り広げられる中、サントリー初のノンアルコールカクテルで予想の倍以上の売れ行きで業界でも注目の商品「のんある気分」の開発を担当したのが「アラサー女性社員の開発チーム」。女性を魅了する新ノンアルコールカクテルを開発。
■店員のうち9割が女性店員!デートに効くスーツの提案も ※アパレル系企業
取り扱うアイテムは「スーツ」だが、店員のうち9割が女性店員で構成されている「THE SUIT COMPANY」。女性店員が多い理由は、男性が自分自身でスーツやシャツを選ぶと、好みが偏りがち。女性の視点を生かして男性を格好良くコーディネートして上げることができるよう、女性スタッフをメインにしている。
同社の「スーツマイスター」として販売士 2級、サービス接遇検定 2級、さらにAFT色彩コーディネーター 3級の資格を持つ銀座数寄屋橋店のスタッフ、宮本可奈絵さんは「まず一番重視するのは、お客様一人一人に合った的確なサイジングです」と細やかなサイジングを心がける。「その次に私の主観も織り交ぜながら“仕事の時はこちらが~”“デートの時にはこちらが~”と、女性ならではの注目ポイントをお伝えするよう意識しています」(宮本さん)
女性が活躍する姿を頼もしく見てしまう男性もどうかと思うが、正直活躍する姿は美しい。これから先、「可憐で繊細だが心は強い」という「なでしこ」がもっともっと活躍し、多くの女性視点の商品や、考え方が増えていくだろう。