いまから89年前の9月1日、首都・東京周辺は未曽有の大地震・関東大震災に襲われた。暑い時期の震災だったが、暑い時期にもしこうした災害が起こったらどうすべきか。ここでは、「暑さ」「細菌」「害虫」に勝つマストアイテムを5つ紹介しよう。
【ミネラルウオーター】
夏はとにかく喉が渇く。“持出袋”に、1人分で3リットルの水を、備蓄品にも2リットルのペットボトルの水を2、3本加えておこう。注意すべきはあくまでも市販のミネラルウオーターを選ぶことだ。ジュースは腐りやすいし、お茶は利尿作用があるため、不衛生な仮設トイレに何度も足を運ぶことに。
【缶詰】
夏は非常食にも注意が必要。乾パンなど水分が少ない食べ物は、貴重な水を必要以上に飲んでしまう。暑さで溶けてしまうチョコレートやキャラメルもNG。傷む心配のない缶詰を用意しておこう。高たんぱくなコンビーフや煮魚は、夏バテ予防にも良い。缶切りの用意もお忘れなく。
【ハエ取り紙】
東日本大震災の被災者を悩ませたのが、暖かくなると現れるハエや蚊などの害虫。被災地は腐ったゴミがそこら中に落ちているため、信じられないくらい大発生することも。とはいえ、避難所は共同生活だ。蚊取り線香などにおいや煙を発するものは嫌がる人もいる。火も使わず誰にも迷惑をかける心配のないハエ取り紙を入れておこう。
【使い捨ての下着】
水道や電気が止まっている中、洗濯なんてもってのほか。とはいえ、冷房が使えず衣服は汗びっしょり。最低限、下着だけは替えたいものだ。そんなときに便利なのが、使い捨ての紙ショーツ。汗や分泌物を吸収してくれるので、多めに用意しよう。かぶれや尿道炎などの思わぬトラブルも防いでくれる。
【精油】
夏の避難所は他人の体臭やゴミの悪臭が大きなストレス源に。アロマテラピーなどに使う精油はわずかな量で、においを隠すだけでなく心を落ち着かせてくれる。ティーツリーやユーカリ、レモングラスなどは殺菌や抗菌成分が強いため、細菌が繁殖しやすい夏場には強い味方になってくれるだろう。
※女性セブン2012年9月13日号