iPhone5の登場もいよいよ近づいているともいわれ、ますます人気に拍車がかかりそうなスマートフォン。そこで、注目されているのがスマホにおける節約だ。
スマホ節約の必須アイテムとなるのが、無料通話アプリだ。全国の20~50代の女性100人にアンケートをとったところ、「無料通話アプリを使っている人」はなんと92%に。なかには「スマホに変えてから、通話料が月に3000円も安くなりました」(奈良県在住・29才主婦)という意見もあった。
代表的な無料通話アプリには『LINE』のほか、『Skype』(マイクロソフト)や『カカオトーク』(カカオジャパン)などがある。
「これらのアプリを利用した通話は、携帯電話会社の回線を通さず、インターネット回線で音声をデータ化してやりとりします。この場合、通話料はかからず、データ通信料がかかりますが、ほとんどのスマホ利用者が、ネット回線をいくら使ってもデータ通信料が定額となるプランに入っているはずです。したがって、データ通信料が一定のまま通話料を減らすことができるんです」(ITジャーナリストの三上洋さん)
「機械オンチの私にできるかしら」と心配なかたでもご安心を。ITライター・村元正剛さんが言う。
「ぼくは48才ですが、操作が簡単なので、周りの中高年もよく使っていますね」
どの無料通話アプリも、iPhoneなら「App Store」、Androidなら「Playストア(旧マーケット)」を通して無料でダウンロードできる。
無料通話アプリはさまざまなメリットがある半面、一般の携帯電話の通話と比べると、やや音声の品質が劣るという。
「ネットの通信環境が混雑していると、通話が途切れがちになったり、声が小さくなったりすることも」(三上さん)
もちろん、アプリを使わず、通話料のかかる通常の電話をかけることも可能なので、大事な連絡などは使い分けるとよい。
無料通話アプリのもうひとつの魅力が、無料のメール(チャット)機能だ。例えば、『LINE』の場合、「トーク」という機能が無料メールとなり、利用者同士でメールのやりとりができる。
「『LINE』のメールの場合、コメントが1つの画面で並ぶので会話の流れがスムーズに」(三上さん)
この「トーク」機能は1対1でのやりとりだけでなく、多人数でも可能だ。「トーク」する相手を数人選んで、グループ指定すると、一昔前に流行したチャットのように、メンバー全員にグループ間のメールのやりとりが公開される。
「複数の相手にメールを送るときでも、『cc』に何人も名前を連ねる必要がありません」(三上さん)
加えてかわいらしいデカスタンプも大きな魅力。
「これひとつで“ガーン”とか“グッド”とか、さまざまな感情が絵文字以上に表現できるので会話がラク。返信が面倒なときでも、スタンプひとつでOK」(村元さん)
※女性セブン2012年9月20日号