ライフ

【同業者が選ぶゴッドハンド医師:脳編】くも膜下回復率8割

 自分や家族が病気にかかったとき、最高の医師にめぐり会いたいというのが誰しもの本音だろう。誰が本当の名医かを知るのは、同業者である外科医たちだ。今回、【脳神経外科医】について、「神の手(ゴッドハンド)」を持つ天才外科医を紹介する。

  脳出血や脳梗塞で突然倒れる著名人は多い。最近では、歌手の桑名正博(59)が脳幹出血で意識不明となり今も闘病中だ。生死に直結する脳外科分野では、迅速な診断と的確な手術がものをいう。わずかな判断ミスでも命取りになるため、どんな場面でも対処できる豊富な経験を持った医師が名医の条件ともいえる。

「帝京大学医学部附属病院院長の中込忠好先生は脳動脈瘤の開頭クリッピング術を得意としています。豊富な手術経験と幅広い知識を持つ信頼できる脳外科医です」(脳神経外科病院院長)

 脳外科手術の中でも、くも膜下出血のクリッピング手術は、誰が執刀したかで術後の回復に大きく影響する。手術数約700例、未破裂脳動脈瘤では約270例の予防手術経験を持つ中込医師はこう話す。

「手術の基本は注意深く、丁寧にやるということです。くも膜下出血は治療がうまくいけば、かなりの人が社会復帰できる。それを可能にするために手術や術後の管理に努力します。順調に回復する(グッドリカバリー)割合は、3日以内に手術した人では8割です」

 平均値は約5割といわれており、他の医療機関と比べると社会復帰率の高さが際立つ。

※週刊ポスト2012年9月14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
工藤遥加(左)の初優勝を支えた父・公康氏(時事通信フォト)
女子ゴルフ・工藤遥加、15年目の初優勝を支えた父子鷹 「勝ち方を教えてほしい」と父・工藤公康に頭を下げて、指導を受けたことも
週刊ポスト
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン