サッカーU-20(20才以下)女子W杯で、今日8日に行われる3位決定戦に臨むヤングなでしこ。快進撃の立役者は、4試合で5得点を叩き出している田中陽子選手(19才)だ。
彼女がサッカーを始めたのは幼稚園のとき。当時の所属チーム監督・河村孝さんがこう話す。
「口げんかがとても強くて、男の子が泣かされたことは何回もありましたね。私は最初、“陽子ちゃん”って呼んでたんですけど、お母さんから“ちゃん付けをしないでくれますか”って言われたんです。陽子は女の子扱いされるのが、すごく嫌だったんですよ」
地元の小学校卒業後、福島にある中高一貫のサッカーエリート養成学校『JFAアカデミー』に入学し、6年間の寮生活を送った。
サッカー漬けの日々を送る一方で、学校のイベントもきちんとこなす責任感の強い子だった。
「高校3年生の文化祭のとき、クラスで、地元のご当地ダンスを発表したんです。田中は、サッカーのため、ダンスの練習に参加できなかったんですが、本番の1日前に練習しただけで、完璧に踊れたんです。周りの生徒に迷惑をかけたくないという思いがあったんでしょうね」(高校3年時の担任・滝本基教諭)
※女性セブン2012年9月20日号