「20才差の恋愛? そんなのあり得ない!」と思ったあなたも、韓流ドラマのような世界を夢見てるあなたも、やっぱりいくつになっても王子様にときめきたい気持ちを持っているはず。『セカンドバージン』や『はつ恋』など、大人女子がじっくり見られる話題のドラマを送り出しているNHKからまたR40必見ドラマがスタートした。
そのドラマとは、9月4日から放送開始した、草刈民代(47才)主演の『眠れる森の熟女』(NHK総合 毎週火曜22:55~23:24 [連続9回])。物語は、夫から突然離婚を切り出されこれまで主婦として築いた全てを失った千波(草刈)。ふとしたきっかけで超高級ホテルで働くことになり、ふた回り近くも若いイケメンの御曹司(瀬戸康史・24才)と出会う。そこからほのかなロマンスが始まる。
「女性は選択肢が広がった分、逆に不自由になったというか、生きづらくなったと思う」。そう語る脚本家の篠崎絵里子さん。
「間違える年齢もあがってくるというか。20代とか30代前半だったら笑ってすませられるけど、40才過ぎて間違えちゃったらどうなるんだろうっていう怖さがまずたってくる。だけどこの作品は、間違っちゃってもいくつからでもやり直せるっていうのをテーマに書き始めました」。
OLをやめて脚本家に転身し、「熟女といわれる年齢かも(笑い)」という篠崎さん自身も、迷いや不安を感じることはある。
「どこからも仕事の依頼がこなくなったらどうするんだろうって考えて、新聞の求人折り込みとか見るんですよね。何かできるものはあるのかなって。でも、難しいですよね…。何にもできないけどみんな一緒だよ、なんとかなるよ、と。そんな気持ちで、自分自身を励ましながら書いていきました」。
“やり直す”ために、最初は主人公がすぐ新しい恋に向かっていくようにさせたかったが、やっぱりそんな簡単にはいかないとわかったという。“年下の男性と恋におちる”といっても、それぞれの立場にいる登場人物たちの心の動きを丁寧に追っていく中で、実際には「THE恋愛もの」という展開にはならない。
主演の草刈民代は「人と人が共鳴するものを感じた時に、その先に恋愛に発展するかもしれないという、何かそういうものを描いている気がします」とコメント。好きだという気持ちをどう表現していくかに焦点が絞られるものが多い中、このドラマでは年が離れているからこそ男と女ということから入っていないような気がするとも話している。
※女性セブン2012年9月20日号