「昔から芸能人の方々と酒を飲む機会は多かったけど、最近の人は地味で小さくまとまっちゃってますよね。ネット社会になったから、人前で羽目を外すと、すぐツイッターでつぶやかれちゃうし。最近は何かっていうと自粛、自粛のオンパレードで、はっちゃけると問答無用で叩かれるから」
やや不満げな声音で語るのは、不良集団「関東連合」の元リーダーで、芸能界入りを表明したものの7日に詐欺容疑で逮捕された石元太一容疑者(30歳)だ。以前から六本木界隈の華やかな夜の世界で知られた存在だった元リーダーに、本誌は逮捕前、酒席を共にした芸能人との飲み方について聞いてみた。すると、返ってきたのは思わぬ苦言。
「芸能界って、やっぱりみんなの憧れじゃないですか。そういう世界で夢を売るのが芸能人という仕事なんだから、ホントはもっと豪快に遊んだほうがいいでしょ。もともとオレも飲み方は豪快なほうだけど、やっぱり名前が売れている裕福な芸能人には敵いません。いつも人に見られてるからストレスもハンパないし、だからこそ酒を飲むときは派手にやるんだよ。最高級のシャンパン一気飲みとかさ。正直、オレもそんな飲み方に憧れますよね。
とにかく豪快な飲み方をする芸能人は誰かって? 芸能界の大先輩だから、実名は出せないけど、豪快といえば、やっぱり『あの方』かな(笑い)。『あの方』こそ、まさに芸能人! 自分が盛り上がっちゃうと、周りの人間にやたらと飲ませたがる癖は、もう直ったのかなァ。でも、いい経験させてもらいましたよ。今のオレがあるのもそのおかげです」
元リーダーが語る「あの方」といえば、やっぱり「あの方」に違いなかろうが、まァ、派手なのは結構。いつまでも楽しく豪快に飲んでもらいたいものだが、芸能人が売るのはくれぐれもケンカではなく、庶民を酔わせる極上の夢でありますように。
※週刊ポスト2012年9月21・28日号