いま狙いたい日本株は何か。フィスコ取締役・中村孝也氏が「株価5割増もあり得る」と注目しているのは、アクセル(東証1部・6730)だという。
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遊技機器(パチンコ・パチスロ)市場向けグラフィックLSI(大規模集積回路)が主力のアクセルは、驚異的な業績急回復に伴い、株価の大幅リバウンド期待が高まっている。
同社は、2011年3月期は前期比74%減、12年3月期は同23%減という経常減益が続いた。だが、2013年3月期の第1四半期決算では、売上高が前年同期比2.1倍の41億1400万円、経常利益が同4倍の14億3100万円となった。
遊技機器市場向けグラフィックLSIは大型タイトル機種への採用もあって約90万個(当初計画比25万個増)の需要が見込めるなどの要因から、7月25日には、第2四半期(累計)と通期予想の上方修正を発表している。
通期予想については、売上高は従来予想の122億円から138億円(前期比65%増)、経常利益は13億5000万円から21億円(同72%増)へと引き上げられた。だが、第1四半期の経常利益の通期予想に対する進捗率は68%に達しており、再度の上方修正も十分考えられる。
※マネーポスト2012年秋号