バレンタイン限定発売の「チョコレートポーター」
いま日本の地ビールの評価が世界的に高まっている。そのレベルは「世界で5本の指に入る」といわれ、2年に1度アメリカで開催される“ビールの五輪”『ワールド・ビアカップ』でも入賞が相次いでいる。
その中のひとつが、『ワールド・ビアカップ』のロバストポーター部門で銅賞を受賞した、神奈川県の湘南ビールの「チョコレートポーター」だ。
明治5年創業の熊澤酒造が、湘南ビールを設立したのは1996年。以来、ドイツ伝統の醸造法を学び、丹沢山系の伏流水、非加熱処理にこだわってきた。受賞した「チョコレートポーター」は、2006年からバレンタインデー用に1回限定で仕込む銘柄。醸造士・筒井貴史さんが、「焙煎したモルトの香りと甘みが生き、飽きずに飲める味」を目指し、毎年改良して育てあげてきた。
「今年はいい出来でしたが受賞は驚きでした」と筒井さんは照れた。
※週刊ポスト2012年9月21・28日号