松下忠洋金融・郵政民営化担当大臣(享年73)が自宅マンションで首を吊った状態で発見されたのは、9月10日午後4時45分頃。妻の通報で救急車が駆けつけたが、搬送先の病院で死亡が確認された。室内からは、「密葬にしてほしい」などと書かれた遺書が見つかっている。
鹿児島生まれの松下氏は、建設官僚を経て1993年の総選挙で初当選。今年6月から金融相として、念願の初入閣を果たしたばかりだった。自殺の詳しい理由は明らかにされていないが、タイミングからいって、同氏が亡くなった2日後、9月12日発売の『週刊新潮』に掲載された“愛人スキャンダル”を苦にしたという説が有力だ。
鹿児島在住の元ホステス(70才)が同誌で、妻子ある松下氏と20年来続いた愛人関係を告白。松下氏が女性宛に送ったという手紙の内容も公開している。引用すると、<初めて肌を重ねた熱いニューオータニの朝のベッドを胸キュンで思い出しています>──など、その内容は赤裸々だ。
女性は同誌上で、閣僚就任を前に、一方的に会うのを避けるようになった松下氏を非難したうえで、最近は別れ話がこじれ、金銭トラブルに発展していたことまで証言している。
松下氏の自殺は、記事が出ることを知った当日とされていることから、スキャンダルが自らの政治生命に与える影響を苦にしたものと考えられている。松下氏と親しかったという民主党のある閣僚経験者は悲報を受け、思わずこう口走った。
「橋下徹を見習えばよかったんだ。図太く振る舞っていれば、女性醜聞のひとつやふたつで命を絶つことはなかったのに…」
※女性セブン2012年9月27日号