全体相場が低迷するなかでも、上昇期待の個別株は多い。ラジオNIKKEI記者・和島英樹氏が「さらなる上値を目指せる」と注目しているのが、ウェザーニューズ(東証1部・4825)だという。
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ウェザーニューズは民間気象情報で世界最大手。法人向けに陸海空の交通気象情報を手掛け、海路では航海の際に「最も燃料がかからない経路」や「最も早く到着できる航路」など航路を最適化するOSRサービスを提供。空路ではピーチアビエーションやジェットスター・ジャパンなどのLCC(格安航空会社)向けを中心に情報提供を始めている。
同社は今期(2013年5月期)から「第4成長期」を標榜し、今年秋には航海距離を大幅に短縮できる北極海航路支援のため、北極海の海氷を観測する民間初の超小型衛星「WNI衛星」をロシアから打ち上げることを計画。さらには中国や韓国、台湾では民間気象会社がないため、積極的な展開を図る予定だという。
足下の業績も好調そのもので、今期は2桁の増収増益が見込まれる。株価は大きな上値抵抗線となっていた昨年10月11日の上場来高値2638円を抜け、新たなステージに入ってきており、さらなる上値を目指した上昇トレンドが望めるだろう。
※マネーポスト2012年秋号