現在7万部を超えるベストセラーとなっている『おやじダイエット部の奇跡』(マガジンハウス)の著者で作家の桐山秀樹氏(58)は、自ら糖質制限によって減量に成功した。
「きっかけになったのは、一昨年4月に糖尿病の診断を受けたこと。メタボリックシンドローム、高血圧、高脂血症、高血糖という“死の四重奏”状態で、なんとかしなければとすぐに糖質制限ダイエットに取り組みました。
するとダイエット前に87キロあった体重は、1週間もたたないうちに7キロほど減り、3週間後には20キロ減の67キロに。本当にその効果にはビックリしましたね。その後はピタッと止まって、上にも下にも動かなくなりました」(桐山氏)
桐山氏は、この健康という幸せを多くの人と共有したいと考え「おやじダイエット部」を設立。部員のなかには、糖尿病治療のために教育入院を繰り返したものの効果がなく、糖質制限ダイエットに出会ったことで糖尿病が改善した人もいる。大手電子メーカーに勤めるA氏(58)である。
無類の肉好きというA氏の食事法を聞くと、さらに驚かされる。
「例えばハンバーグとご飯を食べるなら、ハンバーグを2個食べればいい。鶏の唐揚げなどの揚げ物は小麦粉をまぶしてありますが、その程度は平気です。私は週に2~3回は仕事帰りに飲んでいますが、最近は糖質オフのビールやチューハイがいろいろ出てますから楽ですね。ただ、たまには寿司や牛丼、天丼、鰻丼なんかが食べたいなと思うこともありますが」(A氏)
血糖値は糖質制限ダイエットを始めてから1か月もしないうちに通常の数値に下がり、以降その値をずっと維持できているという。
※週刊ポスト2012年9月28日号