収束の兆しを見せない欧州債務危機や、米国の景気回復の遅れなど、株式市場を取り巻く状況は厳しい。そうしたなかで今後の日本株の上昇を予測するのが、ラジオNIKKEI記者・和島英樹氏だ。以下、和島氏が2013年に向けての日経平均株価の推移を予測する。
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欧州債務危機に根本的な解決策が出てこない以上、市場を取り巻く不透明感は拭えず、目先は8500~9500 円のボックス圏で推移すると見る。
11月中旬のヘッジファンドの決算対策売りに伴って下げた後は、需給の改善に加え、為替がある程度安定してくれば、上昇に転じ、年末にかけて1万円台を試す展開を予想する。
年明け以降はいったん利益確定の売りが増えて9500 円近くまで下げるかもしれないが、その後は決算発表に向けて来年度の増益期待を織り込み、さらなる上昇も望める。
※マネーポスト2012年秋号