働こうと思っている主婦にとって絶好のチャンス到来! 実は今、日本全国でパートの時給がぐんぐんアップしている。たかがパートの履歴書と侮るなかれ。その書きかたにもウケる書きかた、NG例があるという。では、採用されるためのパート履歴書の書きかたとは一体どんなものだろうか?
働きたい職場を見つけたら、いざ応募。しかし、人手不足とはいえ「履歴書」→「即採用」とはならない。
「時給を上げてお金をかける分、優秀な人材を採用したいのが企業の本音です。これまで“仕事ができない人”を安易に採用して痛い目にあった企業ほど、人を見る目はシビアになっています」(社会保険労務士の諸星裕美さん)
自らのパート探しの辛酸を、共著の『主婦が、仕事を、探すということ。』(東洋経済新報社刊)に著したエッセイストの鳥居りんこさんが言う。
「主婦が40代からパートを探すには相当な覚悟がいります。私は履歴書を送っても面接すらできなかった会社が10社以上。人間性を否定されたようで相当ヘコみました」
どんな履歴書がウケるのか?
「企業が履歴書で判断するポイントは『本当にここで働きたいのかどうか』。履歴書は“本気度”をアピールする必要があります」(諸星さん)
何よりNGなのは、“たかがパート”という心構えだ。鳥居さんが失敗談を明かす。
「“受かることも決まってないのに、履歴書にお金をかけるなんてもったいない”と思っちゃって、写真は写真店で撮らず、買い物ついでに撮ったスナップ写真で済ませていました。節約主婦のサガというか、パートをなめてましたね(苦笑)」(鳥居さん)
模範解答は下のイラストのように職歴から資格や趣味、志望動機まで丁寧に書いて、びっしり埋めること。
「必ず事前にお店や会社を訪れて雰囲気をチェックする。履歴書でさり気なく『店員さんが明るく働いているところに魅力を感じました』と職場に溶け込めることをアピールすれば、企業の採用心をくすぐります」(諸星さん)
大量に送られる履歴書の中でオンリーワンをめざすなら、こんな作戦も。
「履歴書とは別に、A4のオリジナル自己PR書を1枚作成して添付します。自分のセールスポイントを記入して企業に『他の人とは違うな』と思わせるんです」(諸星さん)
自己PRポイントには何を書くべきか。
「自分の魅力は、自分ではなかなかわからないもの。友人に聞くと、『いつもニコニコしている』『仕切り上手』など“自分の知らない良いところ”を教えてもらえます。家族に聞くのもよいのですが、関係が近すぎてマイナス面しか言わないこともあるので、プラス面を言ってもらうように」(諸星さん)
※女性セブン2012年9月27日号