「ヤバイのは視聴率だけじゃない。女子アナの質も下げ止まらない。かつて『女子アナ王国』といわれたのも、今や昔の話です」
こう話すのはあるフジテレビ社員だ。各局は10月の秋クールに向けて積極的に女子アナの配置転換を行なっているが、なぜか「民放の雄」だったはずのフジの様子がおかしいのだ――。
フジは、2010年まで7年連続で獲得していた視聴率3冠の座を昨年日本テレビに奪われた。さらに今年4~6月の視聴率ではテレビ朝日が開局史上初の視聴率3冠となった。いまや日テレとテレ朝の「2強」がトップの座を争い、フジは3位に甘んじている。
視聴率以上に深刻なのが、局の顔である女子アナたちの人材不足である。
トップクラスの人気を誇った中野美奈子アナ(32)が7月に、結婚を発表した平井理央アナ(29)が9月に相次いで退社。いまや局内では「安心して番組を任せられる女子アナは数えるほどしかいない」(前出・フジ社員)という状態に陥っている。
「ポストアヤパン(高島彩・33)として誰もが認めるエースになったカトパン(加藤綾子アナ・27)と、課題のアナウンス能力が上達してきたショーパン(生野陽子アナ・28)は安定しているが、全体のレベルは総じて低い。
中野美奈子アナに“カミカミナカミー”なんて悪口いってた時代から考えれば、信じられない有様です」(フジのディレクター)
※週刊ポスト2012年10月5日号