「野田総理が、公務多忙で(民主党代表選候補者が)4人揃わないため、テレビ出演もなかなかできない」
と、最近はめっきり“お休み中”だったツイッターで嘆き節炸裂の民主党・原口一博氏。
だが、本当に嘆きたいのは別のところにあるという。民主党関係者が明かす。
「先日、橋下徹・大阪市長ら率いる『大阪維新の会』が、『日本維新の会』として新党を結成した。しかし、“日本維新の会”という名称は、もともと昨年2月に原口さんが政治団体として届け出を出していた。
原口さんとしては、大阪維新の会だけでなく、中京維新の会など、全国に“維新”と名前がついた政治団体ができると予想。それで、先手を打って、“日本維新の会”を立ち上げておけば、大阪維新の会も、その他の維新も傘下に置ける、と考えていたんです」
しかし、総務省は、原口氏の団体は政党ではないため、大阪維新の会が「日本維新の会」の名称で政党設立を届け出ても政治資金規正法上は問題ないと判断。原口氏の目論見はもろくも失敗に終わったのだ。
「原口さんは『自分たちが名前を押さえておけば他は使えない』と高をくくっていて、『大阪維新の会は別名でやるしかないよ』とまでいっていました。“日本維新の会”が政党としていつでもデビューできるように、準備を整えていたようです。
なんでも、すでに“日本維新の会”というステッカーを用意していて、自分のポスターの“民主党”の部分にいつでも貼りつけられるようにしていたとも聞いています」(同前)
取らぬ狸の皮算用にもほどがある。
原口氏は、先日出演したテレビ番組内で、「代表選は政界再編の一ステップ。変わってしまった民主党にサヨナラを告げる代表選かもしれない」と発言。
陣営内では、「新党を結成すれば人気が出るかも」という声があがっているというのだから呆れるばかりだ。
まぁ、新政党設立後は何かと物入り。大量に余っているステッカーを日本維新の会に買い取ってもらってはどうだろうか。
※週刊ポスト2012年10月5日号