誰もが驚いた発表だった。2011年4月に松山ケンイチ(27才)と結婚し、今年1月5日に第一子の男児を出産したばかりの小雪(35才)が、早くも第二子を妊娠。現在妊娠5か月で、予定どおりいけば、来年1月ごろに、長男誕生からわずか1年あまりで年子の赤ちゃんが誕生する。
世の女性たちの反応は…。
「子供が8か月でまた妊娠なんて、松ケンが若い証拠よね~」(34才・主婦)
「1人目の世話に追われて年子なんてとてもとても。セックスする気も起きませんもの…」(40才・パート)
「私なんて出産後は1年半生理が来なかった。30代だと周りでは2人目不妊も多いのに、小雪は“いろんな意味”で尊敬します」(36才・OL)
多くの女性は賞賛しつつも、「もう妊娠した(できた)の?」「女優も続けているのに、年子は大変では?」という疑問を抱いているようだ。
現在妊娠5か月なら、小雪は出産からわずか4~5か月で妊娠したことになるが、「出産直後ほど妊娠しやすい」というまことしやかな説も囁かれる。
「出産後すぐは“道”ができているから、固まる前に生んだほうがいいと先輩ママに言われました」(40才・主婦)
「子宮が一度リセットされてきれいだから、妊娠しやすくなるんでしょ?」(28才・OL)
しかし、神田第二クリニックの間壁さよ子院長は「それは俗説」と指摘する。
「基本的に母乳を与えている間は、妊娠を妨げるホルモンであるプロラクチンが分泌されて排卵が起きにくいので、妊娠する確率が本来は低いんです」
現在は、“母乳育児”が見直され、主流になってきている。それは、母乳の良さが再認識されたからだ。
赤ちゃんに母乳を与えることで、母親の脳の下垂体からオキシトシンというホルモンが分泌される。これが出産直後の子宮の収縮(復古)を促し、子宮や卵巣の形態を回復させる。また同時に、プロラクチンの作用で排卵もストップしたままのため、卵巣と子宮も休ませることができる。これによって女性は、出産で疲弊した体を、次の妊娠に向けて少しずつ整えていく。
また母乳は、栄養学的にも赤ちゃんにとって最適で、免疫物質も多く含む。そのため、3~6か月程度の一定期間は与えるのが有効だと間壁さんは言う。
「それに最近のママは、“子供とスキンシップをとりたい”という理由で、昔よりずいぶん長く母乳をあげていることも多いのです。もちろん、ママによって事情がありますし、ミルクがダメなわけではありません」(間壁さん)
間壁さんは“ミルク”への移行が、スピード妊娠につながる可能性を指摘する。
「非常に個人差はありますが、一般的には授乳をやめてから1か月ほどで排卵が起こります。すると子宮の内膜が徐々に厚くなり、次に妊娠するための準備が整います。若いママほど、こうした子宮の回復が早いですね」
※女性セブン2012年10月4日号