芸人生活苦節18年にして、昨年の漫才師No.1 決定戦『THE MAZAI 2011』(フジテレビ系)での4強入りを機にブレイクした笑いコンビHi-Hi(上田浩二郎・38才、岩崎一則38才)。“芸人リストラ”、月収0など数多くの困難に直面しながら、どのように乗り越えてきたのだろうか。さらに気になるブレイク後の“モテぶり”についても初告白!?
――上田さんの著書『リストラ芸人』(講談社)には、芸人仲間の話が続々と出てきますが、いまでも交流はあるんですか?
上田:あります、あります。オードリーなんかはいまだに。
――以前の所属事務所、吉本の同期のロンブーさんとは?
上田:なかなか忙しくて会ったりはしてないですけど、まぁ最近はLINEとかで連絡したりとか。
――芸人として何かアドバイスもらったりすることはありますか?
上田:そういうことはあんまりないですね。飲んでて酔っぱらってきたら軽く言われるぐらいはありますけど、「お前こうしたほうがいいぞ」とかそういうのはないですね。なんか、ふたりともすげ~昔に別れた彼女みたいな感覚なんですよ。会うと不思議な感じなんですよね。お互い多分そんな感じ。何話していいかわかんない。テレ臭いなっていうのはありますね。
――淳さんは、自分たちが司会のときにはフォローするから、とにかく黙ってないで何かしらアピールしてこいと言ったそうですが。
上田:それも淳がだいぶ酔ってから言ってましたからね。
――熱い友情を感じますね。
上田:淳は結構アツイんですよ。吉本の後輩に対してもそうですしね。一時、一軒家借りて後輩をみんな住ませてましたしね。面倒見いいですね。兄貴肌で。
――ブレイクしてモテ始めたのでは?
上田:みんなに言われるんですけど、全然です! 今は彼女がいなくて。全然モテないんすよ。
岩崎:こいつ、ノンフィクションでモテてないみたいです(笑い)。ぼくの分析でいくと、このまんまのキャラクターを貫き通すんで、たぶん女性は疲れちゃうんじゃないかな。
上田:出会いでも、わ~ってボケるんで。やり続けちゃうんですよ。
――お金がなくてもちゃんと彼女もいたんですからモテてますよ。
上田:女の人もよくお金がとか、収入がとか言うじゃないですか。そうすると、そのコに人柄はお金じゃ買えないってよく言うんですよ。人柄取ったほうがいいよって。
岩崎:だから変な話、お金がない時期とかは彼女にお金を借りてたりして、交通費にあてたりして、ほんと助かってますね(笑い)。
――ところで、岩崎さんは体を張った芸をやりたいと言っていましたよね?
岩崎:やってみたいのは変わらないですね。
上田:(岩崎は)趣味でバンジージャンプやってますからね。もともとバンジーやるきっかけも仕事だったんです。ぼくが飛べなくて、ホント怖くて。
岩崎:ぼくは前々からやってみたかったんで、それがすごいクセになってプライベートでも行くようになって。めちゃめちゃ面白いですね、ああいうの。
――じゃあバンジーみたいな体を張る企画でもやりたい?
岩崎:そうですね、死ななければ(笑い)。けがとかって運の話になってくる気がするんですよね。だから体も鍛えておかないとなって思うんですけど(笑い)。運動もしてないから、怖いっちゃ怖いんですけど、そういう話があったらぜひ。
――最後に、今後の目標は?
上田:ずっとテレビに出続けることですね、細く長く。コント赤信号のリーダー(渡辺正行)のように。これからまた就職しなきゃいけないの面倒くさいもんなぁ? もう嫌やだもん、ほかのことやるの。
岩崎:そうですね、ここまでやったら芸人で死んでいきたいじゃないですけど、まっとうしたいですよね。
【Hi-Hi(ハイ・ハイ)】
高校の同級生だった上田浩二郎(ボケ担当)と岩崎一則(ツッコミ担当)が1994年に結成。吉本興業に所属するが、2年後、“リストラ”され一旦芸人を辞め、トラック運転手に。その2年半後、活動を再開。これまでにコンビ名を5回変え、今に至る。昨年、『THE MANZAI2011』の最終決勝の4組まで勝ち上がりブレイク。上田のネタ「最近どう? みんな、パスタ巻いてる?」が人気でナインティナインの岡村隆史も気にいって使っている。