<山田涼介、とんだ災難! 見知らぬ男性から痛罵>。こんな見出しが香港大手紙を賑やかしたのは9月13日のことだった。
山田はジャニーズの人気グループ「Hey! Say! JUMP」に所属する19歳。今冬放映予定のドラマ『金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件』(日本テレビ系)のロケのため、香港を訪れていた。
事件は12日昼に起こる。市内大通りのロケ地は撮影スタッフ、さらに香港でも人気上昇中の山田目当ての見物客でれ返り大混乱。これでは商売にならない、と一人の露天商が激高した。
「ここは中国だ。日本人は撮影するな!」
その後、露天商が現場に乱入し、警察まで出動する事態となった。山田はその様子を眺めて、唖然とするばかり。さらに同日夕方には怪我人まで出る騒ぎに発展した。製作関係者が語る。
「騒動を取材していた香港メディアと日本人スタッフが、一時入り混じる事態となったんです。混乱状況のなか、日本側のスタッフが香港取材陣のカメラに当たり軽い怪我を負いました」
地元メディアは撮影クルーに抗議した露天商を「愛国英雄」と持ち上げた。
「露天商は、何度もリハーサルして撮影に臨む日本式の撮影にイライラを募らせた。そこに山田君が2つの饅頭を自分の胸につけて“おっぱい”に見立てるシーンが撮影された。これが露天商の怒りに火を付けたのではないか。中国のテレビでは“下ネタ”はタブーですから」(地元関係者)
日本テレビ広報に事実を問い合わせたところ、
「ロケを行っていた際に、男性がロケの妨害をしたことは事実です。また別のロケ地において、パパラッチが出演者に接近しようとした際に、日本人が軽い怪我を負ったことも事実です。なお、現地では、警察への撮影許可ならびに周辺の露店の店主らに許可をとって、ロケを行っておりました。現在、ロケは順調に行われていると聞いております」
各テレビ局では、今後しばらくの間、中国ロケを控える動きが出ているという。
※週刊ポスト2012年10月5日号