『メルマガNEWSポストセブン』では、『ウェブはバカと暇人のもの』の著者としても知られるネット編集者の中川淳一郎氏が、その週にネットで話題になったニュースのツボを解説している。9月14日配信の32号でも、
「中国のユニクロ、アウディが相次いで反日メッセージ出し炎上」
「『人体の一部を食べるイベント』で4人が書類送検」
など、その週にネット上で起きた様々な事件を紹介しているこのコーナー。なかでも今週「もっともネット的」とでもいうべきネタが「横浜市議 日中関係悪化を受け蓮舫議員にツイッターでからむ」というネタだ。
* * *
いやはや、実に日中関係をめぐり、アツい議論が巻き起こった1週間ではありましたが、とんだところからとばっちりを受けたのが蓮舫議員です。彼女は台湾出身なわけですが、18歳の時に日本に帰化するよう父親から伝えられた時に「屈辱的だった」と話したという説に、横浜市議の斉藤たつや氏が「これが事実ならば、日本人をやめていただきたい」とツイッターで発言しました。
その後、斉藤氏に同調する人々の存在に気を良くしたのか、同氏はガンガン「レンホウ議員が屈辱と感じていることを、日本破壊の方向につなげなければいいなと心配しています」などと愛国発言をするわけですね。
最終的には、“「18歳のあなたにとっては帰化しろと言われたときどうでした?」という質問に、お答えいただければありがたいです”と蓮舫氏にツイッターで呼びかけました。
しかし、冷静なツイッターユーザーから“当然のこととして、一般国民が「個人的主観を理由」に、他の国民の国籍放棄に言及するのは、人道的差別です」”とやんわり言われ、斉藤氏は「要は、経緯はどうあれ、日本の国会議員なのだから、日本の国益のために活動してもらうことを願っています」とトーンダウン。
まぁ、愛国をネットで謳うことにより、支持を得ようと考えた節が斉藤氏にはあるわけですが、一人の人間を公人・私人どちらであれ、国籍についてネチネチと言及を続けるのはあまり美しくはないですね。
それにしても、斉藤氏、ずっと「レンホウ氏」と書くわけですが、パソコンの予測変換で「蓮舫」と出ないんですかね。あれだけ名指しするんだったら、辞書登録するか、Google日本語変換を導入すべきと老婆心ながらアドバイスしたいと思います。