10月からスタートする月9ドラマ『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~』(フジテレビ系)で木村拓哉(39才)が演じる主人公・金田一二三男は、一味も二味も違う異色キャラ。
ある日金田一は、会社の上層部に目をつけられて、身に覚えのない罪で職場を追われる。家も、携帯電話も失い無一文同然のどん底に陥るが、偶然知り合った貧しい子供たちから、食べていく方法など“生きる術”を学び、お金では買えない大切なものに気づいていく――というストーリーだ。
そんなまさかの極貧男という役のオファーを、木村はどう受けとめたのか?
「驚きが2の、8が大丈夫?っていう。それを見たい人がいるのかな??って」
木村の“月9”初主演は、1996年の『ロングバケーション』。以来、『ラブジェネレーション』(1997年)や『HERO』(2001年)などに主演してきた。
そんな「月9」について木村は、「すごい物件だと思います。そこに入らせていただくんだって気持ちはありますね」と神妙な表情。その現場では「再会もあったし、初めましてもあった」という。まず“再会”は『HERO』の特別編で共演した中井貴一(51才)のこと。
「貴一さんは演技の取り組み方に魅力を感じるし、すごいんですよ、芯の強いカメレオンみたいで。本人の本質はしっかりしてるんだけど、監督の意向を軽くやってみせたり、本番では別人。そういうのをぼくは目の当たりに体感できるし、本当に異空間に連れていってくれる」
そして“初めまして”は香里奈(28才)。過去にバラエティー番組で共演したことがあったというが、ドラマは初共演。新たな一面に気がついたという。
「あんなにサバサバしてるとは思わなかった。洋風なのにさっぱりって感じ」
また監督の鈴木雅之氏とは『ロンバケ』からのつきあいで、木村にとってはよき相談相手。それゆえ、現場はいつも熱気と笑いで満ちているという。
「今いろんなメディアが存在して、いろんな情報が流れていて、録画とか便利な機能が出てきて、ドラマが“元気ない”っていわれています。でも、現場は割とピュアなものだったりもするので。ドラマ界に元気ないんじゃなくて、現場に元気があればいいんじゃないかと思います」
※女性セブン2012年10月4日号